お気に入りの賃貸マンションが決まったところで、次に手をつけたいのがインテリアです。一言でインテリアと言っても、家具や小物をどう選ぶのか、あるいは既に持っているお気に入りの家具をどう活用するかといったことを考えることになります。そこでポイントとなるのが、色の配色です。部屋の印象を決めるのは、家具などのデザインも大切ですが、目に飛び込んでくる色が大きな要素となります。そこで、自分が住みたい理想の部屋作りの役に立つカラーコーディネートについて述べていきます。
【部屋の雰囲気を決める】
例えばデザイナーズマンションに住むことになったとして、その部屋の雰囲気をどのようにしたいのかが、まずは必要となります。クールでモダンな雰囲気にしたいとして、実際に落ち着かなけば、それが本当に求める雰囲気なのかどうかを考えることが大事です。どこか落ち着かなさを感じるのであれば、落ち着いた雰囲気を求めているはずです。逆に活動的になれる雰囲気を求める場合もあるでしょうし、明るい気分になれる部屋を求めるケースもあります。それを反映させるのが基本カラーです。
【メインカラーの選び方】
色はそれぞれに感じる雰囲気が異なります。例えば赤は情熱を連想させるものとして扱われるものですが、実際に赤をメインカラーとした部屋にいると活動力を生み出す効果が生まれます。反対にブルー系統の色はクールなイメージですが、部屋のメインカラーとなれば清涼感や爽やかさといった気分を感じるようになります。そしてもうひとつ、黄色は明るい気分とさせる効果を持ちます。実はこの3色は印刷における基本色なのですが、あらゆる色はこの3色に墨色、つまり黒を加えた4色で表現しています。それに紙本来の色である白も加わった5色がインテリアにおいても基本的なカラーとなります。ちなみに白は上品さを、黒は重厚感を感じさせることになります。自分はこの5つのうちのどの雰囲気が好きかを考えれば、メインカラーを決めやすくなります。
【メインカラーはどこに使う?】
まず部屋には基本カラーというものがあります。これは部屋の多くの部分を占めることになりますが、具体的には壁と床、天井です。家具などを除いて部屋の70%を占めるとバランスが良いとされます。逆に言えば家具などは残り30%に収まるようにするのがポイントというわけです。実際にマンションの室内は、好き勝手に色を変えるわけにはいきません。壁と天井はほとんどが白かアイボリーといったところでしょう。床は茶系かブラックのフローリングというパターンが多くなります。そこに、どのような色の家具などを置くかによって雰囲気は決まってきます。これが最初に選んだメインカラーとなります。まず最初に最も大きな面積となるカーテンの色を決めます。同じ色でも濃さや色合いが変わることで、印象もかなり変わります。壁や天井が白系統なので、コントラストが強ければ存在感が大きくなり、ある意味落ち着きが無くなります。コントラストを弱めることで落ち着きは出ますが存在感は薄くなります。ここは個人の好みで選ぶことになります。そしてソファやテーブルなどの家具も、カーテンの色と同系色のものにすれば統一感が出てきます。ポイントは自分の普段の座り位置です。そこから視界に入るところのカラーをどう決めるかで、居心地が大きく左右されます。
【アクセントカラーを決める】
残りの色として選べるのは、クッションなどの小物です。ここでメインカラーを引き立てるような色を選ぶことになります。例えば濃いめのメインカラーで揃えているならば、あえて淡い色調にしたり、逆に淡い雰囲気の部屋ならばビビッドな派手な色を選んでも大丈夫です。
最後に床についてワンポイント挙げてみます。デザイナーズマンションの中には濃い色のフローリングがあります。インパクトが強すぎるならば、淡い色のラグを敷くことで雰囲気を変えることができます。自分が求めるのは癒しなのか、それともクリエイティブになれる雰囲気なのかなどを、まずは考えることが大切です。