単身者が賃貸物件を借りる場合、予算である家賃の金額面からワンルームか1Kかという話になります。ではどちらの方が良いのかとなると、好みの問題もありますが、それぞれのメリットとデメリットを知っておくのも参考になります。
【ワンルームにはふたつのタイプがある】
ワンルームはその名の通り、玄関を開けてから部屋の奥のベランダまでが仕切りの無いワンフロアとなるのが特徴です。仕切りが無いということが幾つかのデメリットを生むことになります。まず玄関からトイレ、あるいは3点ユニットバスから全てが丸見えになることに抵抗を感じるという点があります。またキッチンの匂いが室内に回ってくる、あるいはエアコンが有効面積が広がることで効きが悪くなるなどがあります。ところでワンルームには、ふたつのパターンがあります。キッチンが部屋の中にあるもの、そして玄関からの通路に面して配しているものです。このタイプによって、上記のデメリットは若干条件が変わることになります。
【本当にデメリット?】
部屋から玄関まで丸見えになるのことに抵抗感を感じる、これはカーテンで仕切りをつくることで解消されるケースがあります。同様に、玄関からの通路にキッチンが面しているタイプも同様にカーテンで匂いを遮断できます。エアコンの効きも良くできます。結局カーテン一枚で何とかなってしまうということでしょうか。逆に1Kの場合、冬場はユニットバスへ行くのに寒い通路を移動することになります。ヒートショックが心配です。もちろん、電気ストーブでも置いておけば良いのですが、これがかなり電力を食うことになるので要注意です。ワンルームならば効きの良し悪しはあっても、室内を均等に暖めることができます。
【使い勝手はどうなのか】
部屋選びには生活しやすいかを検討することが大切です。ワンルームにしても1Kにしても、その限られた空間をいかに活用するかがポイントとなります。そして家具の配置などを考えると、実際のところ細かく仕分けされていない広めの空間の方が使い勝手は良いものです。幾つかある家具を配置するための余裕があるのが理由となります。家具をメインに考えるとそうなりますが、実際にはそれほど家具は置かないケースは多いものです。それよりも重宝するのが、つっぱり棒です。これはある程度幅が狭い方が強度を増します。つまり、仕切りが多い方がつっぱり棒は使い易くなります。もちろん、径の太い長いつっぱり棒を使えば強度は確保できますが、その分壁にかかる負担も大きくなります。引越しの際にはずしてみると、壁が大変なことになっているケースは多いものです。つまり、収納などの家具を使うのかどうか、それによってもワンルームか1Kかの判断は変わってくるというわけです。
【実際にどちらがお得なのか】
イメージとしてはワンルームは家賃が安く、1Kの方が高いというところでしょうか?実際にもそうなのですが、注意したいのは専有面積です。面積が広ければ家賃が高いのは当たり前であり、決してお得ではありません。そして部屋の中にキッチンがあるワンルームは、独立させるだけの広さを確保できないためにそうせざるを得ないという事情があります。つまり、同じ広さでワンルームと1Kとがあれば、家賃はほとんど変わらないものです。ただしある程度の狭さとなれば1Kは作れないだけの話となります。上記の条件を考えると、見た目にこだわるのなら1Kを、光熱費の安さや室内を均一の暖かさにするなど実用性を考えるならワンルームとなります。
部屋にどんなこだわりを持つかによってワンルームか1Kかを選ぶことになります。それぞれのメリットとデメリットを考慮した上で、どちらのデメリットを我慢できるかによって決めるのが良いでしょう。
「1K」と「ワンルーム」どっちに住みたい?
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