賃貸物件の中でも家具家電が備わっているものがあります。大手不動産会社が提供するものや、マンスリーやウィークリータイプのマンションなどが多く提供されています。生活に必要な設備が備わっていることから、身の回りの荷物だけで引っ越しができる手軽さがありますが、実際のメリットやデメリットがどのようなものか、気になるところです。
【備え付けの家具家電はどのようなもの?】
生活に必要となるものは、大抵設置されています。ベッドにテレビ、エアコンや冷蔵庫に洗濯機などはほとんどの物件にあります。もちろん照明器具やカーテンなども備わっていますし、収納の棚などが備え付けとなっているものもあります。これらを使えるメリットは、何と言っても自分で用意する必要が無いことです。引っ越しの費用も安く済ませることができます。気になる点といえば、やはり多くの人が使用しているということでしょうか。もちろん消毒などはされていますが、気になる人は気になるものです。またデザインなども選ぶことはできません。家電などはメーカーや機能を選ぶことはもちろんできません。
【そもそも、何故家具家電付きなのか?】
賃貸物件に家具家電が備わっているのは、実は単にサービスとしてだけのものではありません。多くは家主の事情があります。築年数や立地条件などにより、なかなか借り手がつかない部屋を所有する場合、家賃を下げるよりも家具や家電を備え付けて貸すケースが多いのです。となると、家具家電にはあまり予算はかけられないことになります。実際にテレビは型落ちの古いものもありますし、BS放送も見られないものも多くあります。つまり、あまり性能やデザインには期待できない事情があるわけです。けれどももちろん、例外はあります。
【掘り出し物物件はどう見つける?】
賃貸物件には様々な事情というものがあります。中でもオーナーが頭を悩ませるのは、期間限定で貸したい場合です。空き家にする期間が決まっている場合、やはり借り手はうまく見つからないものです。そのような場合に、使い勝手の良い家電やおしゃれな家具を備える場合があります。また、シェアハウスでも条件の良い部屋が提供される場合があります。まめに情報を仕入れることで、このような物件を探すことができるわけです。
【家具家電付き物件の上手な利用の仕方】
このような物件は多くの場合、不動産会社がオーナーから借り上げて設備を整え、賃借人を探す形になります。この場合には通常のように契約時には仲介手数料を取ることができません。つまり引っ越し時の費用はかなり抑えることができるわけです。ただし、一般の賃貸物件よりも家賃設定は高めとなります。長期に住むとなると、通常の賃貸物件よりもランニングコストが増えることになります。もし長期間住むのであれば、自分で家電などを買い揃えた方が安く済むことになります。また、注意が必要なのは、このような設備が故障したり破損した場合の修理は誰が負担するかということです。契約書にはきちんと書かれていますが、表現がわかりにくい場合があります。必ず契約を交わす前に確認しておくことが必要です。中には借り手が修理費用を負担する場合もあるので、注意が必要となります。
このように賃貸物件は、事前によく調べておかないとわからないことが多くあります。家具や家電が備わっている物件なら尚更、注意が必要となります。基本的には短期から中期の居住に向いていることになりますが、どうしても初期費用が用意できないという場合にはとりあえず住処を確保する意味でも利用することができます。期間限定の部屋を借り換えていくことも、うまく物件が見つかれば不可能ではありません。活用の仕方によって、便利な住まいとなります。