名古屋の東区、白壁は武家屋敷の色濃く残る静かな高級住宅地です。尾張藩の中級武家屋敷が集まった地域ですが、明治には名古屋の財界人の邸宅が立ち並ぶようになりました。そして戦火を免れることで、その姿を今に残しているわけです。この点においては、東京の本駒込に似ているかもしれません。桜の名所としても知られる六義園(りくぎえん)は、5代将軍徳川綱吉の側用人柳沢吉保が下屋敷として作った庭園です。
白壁地域とは
利用できる交通機関は名鉄の瀬戸線東大手駅、清水駅と尼ヶ坂駅ですが、いずれも地域外にあります。主な移動手段はバスになります。ただ、名古屋城へはちょうど良い散歩道になりますし、周辺にはランニングコースもあります。都会の便利さの代わりに、余裕のある静かな環境が広がることになります。名城公園は子育てにも最適な場所となります。幼稚園や学校も多くあります。名古屋文化幼稚園やゼンヌ幼稚園、若松幼稚園などと共に市立東白壁小学校や市立富士中学校などが揃っています。子育て環境にも非常に恵まれています。総合病院はありませんが、個人クリニックが多く点在します。白壁エリアを広くカバーしているので、何かあればどこかしらに駆け込むことができるので便利です。
買い物環境は?
日常生活に必要となるスーパーに関してはそれほど充実しているわけではありません。高級食材を取り扱っているヤマナカ白壁フランテやドラッグストアのスギヤマなどがある程度です。やはり栄や名古屋駅へ出る必要はあるかもしれません。けれども少し移動すれば、名古屋駅三越栄店やイオンモールナゴヤドーム前、丸栄や松坂屋名古屋店などが買い物エリアとなります。このような便利なエリアが近場にあるので、少し電車に乗るだけで買い物には不便ないことになります。場所によっては栄へも自転車で行けるので、買い物に困ることは無いでしょう。
ちょっとした買い物なら便利
大きなショッピングセンターなどはありませんが、ドラッグストアやコンビニは割と広範囲に存在します。場所によってはおしゃれなカフェやレストランも多く見られます。また治安もかなり良いです。静かな環境でありながらもこれらのお店が点在することで、安心感を得ることもできます。
雰囲気は目白に似ている?
東京の目白も、一本道を入ると全く異なる世界が広がることになります。徳川ビレッジと呼ばれる5000坪にもなる敷地の中に33の外国人用の住居がありますが、ここは元々八代将軍徳川家斉の側室が建てた感応寺という人気のある寺の敷地だったところです。現在も多くの屋敷が残っています。
実際に住みやすさはどうなのか?
生活に便利さを求めるのであれば、白壁という地域は向いていないかもしれません。もちろん工夫すれば不便は無いところです。それよりも他では得ることのできない贅沢な雰囲気を感じながら生活することができます。普段は何かと忙しい毎日を過ごしている中で、心に余裕を取り戻すことができる地域とも言えるかもしれません。ゆっくりと流れる時間を感じたり、四季の移り変わりを楽しんだりといった感性を刺激するような環境がここにはあります。その意味では、いくらお金を出しても買えるようなものではない、贅沢な生活環境を与えてくれる場所と言えます。
人によって価値観は異なるものです。生活環境に何を求めるのかは、人によって違うということです。白壁は決して万人に受け入れられるところでは無いかもしれません。けれどもここには、忙しさに埋没されがちな毎日に潤いを与えてくれる何かがあります。そして名古屋でも住みたい街ランキングで上位に位置するということは、そのような何かを求める人が増えていることの証なのかもしれません。
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