再開発で大きく変貌している名古屋駅は、一人暮らしにもおすすめのエリアです。商業施設のオープンでも注目されますが、居住エリアとしてもおすすめする理由を、単身者の住みたい街における条件や名古屋駅周辺における特徴を交えてご紹介したいと思います。
名古屋屈指のターミナル駅
一人暮らしをする人が住みたいと思う街の特徴として、交通アクセスの良さが大きなウエイトを占めています。たとえば株式会社FJネクストが2018年7月に実施したアンケート(首都圏在住の20・30代未婚男女2,000人が対象)によると、「今住みたい街」の順位は以下のようになっています。
1位 吉祥寺
2位 新宿
3位 恵比寿
4位 横浜
5位 池袋
6位 中野
7位 中目黒
8位 北千住・渋谷
10位 品川
こうしてみると、明らかに共通する点としてターミナル駅であることがわかります。単身者は通勤の便など利便性に優れた街を選ぶ傾向があるということです。
その点において、名古屋駅は名古屋のビッグターミナル駅として申し分のない住環境といえるでしょう。さらに東京都心よりも名古屋駅が交通の利便性に優れているというデータもあります。
Yahoo!JAPANが2017年2月21日に発表したレポートによると、次のようなデータが示されています。
1時間以内で到達できるエリア面積ランキング
1位 東京都(起点;東京駅)
2位 愛知県(起点:名古屋駅)
3位 埼玉県(起点:浦和駅)
2時間以内で到達できるエリア面積ランキング
1位 京都府(起点:京都駅)
2位 愛知県(起点;名古屋駅)
3位 東京都(起点;東京駅)
2時間以内と時間を広げることで、名古屋駅の域内における交通網の充実度が反映される形となっているようです。名古屋駅からは京都駅や新大阪駅といった関西圏にアクセスできる点が、東京駅よりも評価される理由となっています。
名古屋の勤務地「名古屋」「栄」「伏見」「丸の内」すべてにアクセス抜群
名古屋の勤務地として多くの企業が集まっているのは、「名古屋」「栄」「伏見」「丸の内」です。つまりこれらのエリアにアクセスしやすい駅となる名古屋駅は、利便性を求める一人暮らしをする単身者におすすめといえます。
名古屋駅からそれぞれの駅までも所要時間は、次のようになります。
栄駅 5分(名古屋地下鉄東山線)
伏見駅 3分(名古屋地下鉄東山線)
丸の内駅 3分(名古屋地下鉄桜通線)
わずか5分圏内でいずれのオフィス街にも着いてしまうので、朝はゆっくりした人や、逆に早い時間から仕事をしたい人にもおすすめといえるでしょう。
県外へのアクセスも抜群
仕事で出張が多い人も、名古屋駅は便利です。東京方面へも関西方面へも、どちらでもアクセスが良いのが理由です。たとえば名古屋駅から京都駅・新大阪駅・品川駅・東京駅への時間と電車の料金は以下のようになります。
京都駅 35分(新幹線のぞみ2,590円+指定席3,210円)
36分(新幹線ひかり2,590円+自由席2,480円)
新大阪駅 50分(新幹線のぞみ3,350円+指定席3,210円・自由席2,480円)
品川駅 1時間34分(新幹線のぞみ6,260円+指定席4,830円・自由席4,100円)
東京駅 1時間41分(新幹線のぞみ6,260円+指定席4,830円・自由席4,100円)
ちなみに2027年に開通予定のリニア中央新幹線の料金は、JR東海としては正式発表していませんが会見などから試算が出ています。時間はわずか40分に短縮する計画のようです。
名古屋駅-品川駅 11,790円
現行の新幹線のぞみ(指定席)の11,090円と比べても、わずか700円しか違いがありません。
飲食店の多さも名古屋屈指
愛知県といえば全国的にも飲食店が多いことで知られています。たとえば2014年度における市区町村別の飲食店数ランキングでは、愛知県名古屋市は東京都特別区部(67,313)、大阪府大阪市(26,145)に次いで全国3位(16,862)となっています。そのうち、名古屋駅のある中村区では1,620店です(ホームメイト調べより)。
名古屋駅は2027年のリニア開業に向けて商業施設の建設が進み飲食店が増加していますが、これは人口の増加も背景にあります。JR東海エージェンシーが発表した名駅マーケティングレポート2018でも、2015年の国勢調査では名駅エリアの昼間人口は5年前の調査時よりも1万人増加の約16万人となっています。そこから2018年4月時点での昼間人口は18万人を超えると推定しています。
このような人口増加が続くことを背景にして、今後もさらに飲食店は増えていくと考えられます。一人暮らしをする人にとっては住みやすい環境といえるでしょう。グルメ好きの方であれば、お店巡りをする楽しみもあるのではないでしょうか。
アパレルショップが多く服好きにもオススメ
名古屋駅周辺にはアパレルショップが多いのも特徴です。名古屋市全体における名古屋駅周辺での店舗数の割合の多さを考えると、全国を対象としたファストファッションショップの数ランキングが参考になると思います。
2015年のデータを見ると、以下のようになっています。
ユニクロ 東京都 110
大阪府 75
神奈川県 66
愛知県 49
GU 東京都 24
愛知県 23
埼玉県 21
ライトオン 愛知県 41
千葉県 35
埼玉県 31
※「都道府県別統計とランキングで見る県民性」サイトより
これらのデータはファッション需要の多さを反映しているので、愛知県のアパレルショップの多さと連動するとみてよいでしょう。そして愛知県のアパレルショップの多さは、そのまま名古屋駅周辺における多さにつながります。
百貨店の売上を見ると、高島屋は2017年の売上が前年比で大きく増加し、20代から40代の女性のブランド別支持率も38.8%となっています(東海ライフラボの2018年レポートより)。JRゲートタワーのタカシマヤゲートタワーモールは女性のためのパウダールームを充実させるなど、ファッションや雑貨に力を入れていることからも、ファッション好きの女性が多く集まっていると考えられます。
名古屋駅のデメリット
ここまで名古屋駅周辺に住むメリットを取り上げてきましたが、デメリットについてもご紹介したいと思います。住む場所を選ぶうえでは、メリットとデメリットを総合的に考えて決める必要があるからです。
名古屋駅周辺は商業施設が充実していますし、ショップや飲食店は豊富にあります。しかし観光スポットと呼べる場所も多いかというと、実はそれほど多くありません。ノリタケの森や大須商店街などは有名ですが、ほかにはミッドランドスクエアやJRセントラルタワーズといった商業ビルくらいとなってしまいます。
また飲食店の数は多いのですが、閉店時間は割と早いようです。地下街のお店も20時頃には閉めるお店が多くあります。
名古屋駅の賃貸の相場
最後に名古屋駅周辺で賃貸物件を探す方のために、賃貸相場の目安をご紹介します。LIFULL HOME’Sのサイトを参考にまとめました。
専有面積15㎡~20㎡・駅から徒歩5分以内・築年数5年以下では、
ワンルーム5.93万円
1K 5.97万円
駅から10分以内になると、
ワンルーム 5.77万円
1K 5.81万円
築年数10年以下では、
ワンルーム 5.58万円
1K 5.62万円
専有面積20㎡~25㎡・徒歩5分以内・築年数5年以下では、
ワンルーム 6.96万円
1K 7.00万円
1DK 7.22万円
まとめ
名古屋駅は利便性の高さという点で、いかに一人暮らしに向いているかがわかります。仕事で頑張って充実した毎日を送りたい、そんな方は名古屋駅で賃貸マンションを探してみてはいかがでしょうか。