賃貸マンションを探す際の条件のひとつとして、子供の教育環境を意識したものもあります。できれば勉強しやすい環境となる学校を、あるいは学力の高いところにと望むことになります。もちろん、通勤のしやすさや家賃負担がかからないところなど、他の条件との兼ね合いもあります。あるいは中学高校、そして大学への進学までも見据えてのエリア選びも必要となるかもしれません。今回は名古屋市における子供の教育を意識したエリアを取り上げてみます。
良質な住宅地という視点から選ぶ
教育環境の良いところは、大抵は良質な住宅地であることが多いものです。その点で言えば東山線の覚王山から本山にかけてのエリアは、家賃も高いものですが住宅地としての満足度が高いエリアです。社宅が多いので転勤族が多いことも特徴となります。
白壁から山口町の東区は古典的な住宅地ですが、東京で言えば千代田区や文京区、あるいは赤坂や麻布といったいわゆる山の手と呼ばれる地域のようなところとなります。
また企業経営者が多く住むことで教育環境としても安心できるエリアを考えることもできます。鶴舞線のいりなか駅から名城線の八事駅の昭和区や、名城線の総合リハビリセンター駅のある瑞穂区などがそれにあたります。昭和区はいりなか駅から伏見方面へ、八事駅から本山方面へと出られる便利な地域ですし、隣の川名駅近くには医学部受験者や東大受験者のための有名な塾もあります。瑞穂区は近くに瑞穂公園や山崎川などがあり、緑も豊かな住宅地となります。
新興住宅地から選ぶ
他の地域から転勤してきた家族が、家賃も手頃で住みやすい地域としては天白区が挙げられます。ここは鶴舞線が開通してから開発された新しい街なので、転勤族の家族も馴染みやすい地域です。学校環境も良いものです。比較的地価が安いために家賃も比較的安めとなります。
レベルの高い学校から選ぶ
名古屋市にはレベルの高い学校が数多くあります。その中でも次の3つの区には有名な学校があります。
まず昭和区の滝川小学校です。近くには南山などの有名私立校もあり、中学受験のためにわざわざこの学区に引っ越してくる人もいるほどです。中京大学や名城大学、名古屋大学も近いことも人気の理由となります。名古屋の一大文教地区とも言える地域にある学校です。
次に挙げるのは瑞穂区の陽明小学校です。ここは名古屋市内でも有数の人気学校です。この学区に住むために、何年もかけて土地を探す人もいるとの噂が流れるほどの人気の高さです。学区内には商社などの企業の社宅もあり、転校生も多いので転勤してくる家族にも人気があります。
そして最後は名東区の学校です。ここはレベルの高い学校が多く集まることで有名です。名東小学校や西山小学校などがありますし、さらに近くには千種高校や菊里高校などのレベルの高い高校もあります。この名東区も転勤族が多いものです。さらに住環境としても人気が高いのが星ヶ丘駅や一社駅、そして上社駅です。
その他の人気校について
丸の内中学校は名古屋公立高校ナンバー2と言われる明和が徒歩圏にあることでも人気の高い学校です。学区東端のバスに乗れば公立高校ナンバー1の旭丘があります。男子私立校ナンバー1の東海や女子校の金城などにも通いやすいエリアとなるので、そのような学校への進学を考えるのであれば検討の価値はあると言えます。また、クラス数が多いことでも有名な東山小学校は隣の田代小学校や見付小学校にならぶ人気学区の学校です。東山小学校からは東星中学校への進学が多く、田代小学校や見付小学校からは城山中学校への進学が多くみられます。
以上のように名古屋市は多くの人気学校がありますし、同時に生活環境も整ったところが多くあります。あとは通勤の都合などを考慮して検討することになると思われます。