本当にデメリットばかりなのか?|北向きの部屋を考える

北向き

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いきなりですが質問です。

部屋探しをしているあなたは、条件の良い場所に物件を見つけました。ぜひこの物件に決めたいと思っていますが、空いている部屋は2つしかありません。

・正面に建物が建って陽射しが入らない南向き

・見晴らしの良い北向き

さて、選ぶとしたらこの2つのうちどちらを取りますか?

今回は北向きの部屋について考えてみます。

北向きの部屋のデメリットについて考えてみる

一般的には賃貸物件では、北向きの部屋は同じ階数の同じ広さの他の向きと比べて、賃料が安く設定されています。これは実際に他の部屋よりも長く住む人が少ないという事実によるものです。

では、どんな点がデメリットとして感じられるのでしょうか。

1.日当たりが悪い

北向き小窓

北向き小窓

これは当然のことですが、北向きの部屋は太陽の陽射しが直接部屋の中に入ることがありません。そのために日中も暗く感じるという意見が多くあります。特に冬場は寒く、エアコンの暖房の効きも良くないということも聞かれます。また湿気がこもりやすいので、結露が発生しやすくカビも発生するということも挙げられます。

この点について考えてみます。まず陽射しですが、これは事実です。けれども冬場の寒さがそれほどに厳しいかというと、そうも言い切れません。

賃貸マンションでも断熱性の高い物件はありますし、工夫をすれば寒さは和らげることができます。逆に夏場となると、南向きの部屋はそうとうの暑さとなるために、カーテンを開けることができなくなります。北向きであればそのようなことはありませんので、見晴らしの良い部屋であれば外の景色を楽しむこともできます。

また、北向きの部屋から見る景色は順光となります。つまり、陽射しに照らされた景色となるので非常に明るいというメリットがあります。

次に結露やカビの問題ですが、これは換気をしっかりと行うことで防止することができます。窓ガラスに結露防止のフィルムを貼るというのも効果があります。

ここで高層マンションについて考えてみます。南向きの部屋は陽射しがかなり厳しいので、夏場はエアコンの効きも悪いという声も聞かれます。一歩で北向きの部屋は夏場は良いのですが、窓が大きいほどに冬場の寒さは相当に厳しいようです。

2 洗濯物が乾きにくい

  外に出した洗濯物が乾く条件は、空気の水分量と風量です。まず日当たりの良いベランダの洗濯物が良く乾くのは、空気が暖まって水分量が減るからです。この点では確かに北向きの部屋は不利と言えます。けれども風に関しては他の向きのバルコニーと比べても差はありません。浴室乾燥機があれば良いのですが、そうでなければ工夫が必要かもしれません。

ただし、高層マンションとなると話は別です。もともとバルコニーで洗濯物を乾かすことはできないので、部屋の向きは関係ないと言えるでしょう。

北向きの部屋のメリットは?

それでは逆に、北向きの部屋にメリットはあるのでしょうか。これは物件の条件にもよりますが、南向きと比べると正面が大通りとなっていることが少ないことが挙げられます。もちろん幹線道路には両側にマンションが建っていることはよくあります。けれども南側が道路であれば、反対の北側は車の音がそれほど気になりません。

また、他の向きの部屋と比べると室内に入る光の強さが安定していることが挙げられます。直射日光が入らないので、カーテンを開けたままにしておくこともできます。また陽射しが入らないことで、室内の家具などが日焼けを起こすこともありません。テレビも陽射しが入らないことで見やすくなります。

バルコニーの外が開けていれば、そこに当たる太陽の光のおかげで非常に明るい眺望が得られます。室内には確かに光は入りませんが、この反射光が結構入ります。

北向きの部屋でも快適に住める条件とは

北向きの部屋であっても、条件によっては快適に住めるものです。例えば1階は底冷えしますし、最上階や角部屋は外気の影響を受けやすくなります。けれどもそれ以外の位置にある部屋ならば、上下左右に部屋があることで外気の影響を受けなくなります。そして気密性や断熱性の高いマンションであれば、それほど冬場の寒さも気にならないものです。

洗濯に関しても、浴室乾燥機を備えていれば問題ありません。高層マンションはもちろんですが、最近では賃貸マンションでも浴室乾燥機を標準装備している物件は増えています。

さらに結露やカビの問題ですが、これも24時間換気システムが備わっていれば心配はいりません。加えて欲を言えば、窓ガラスがペアガラスになっていると結露を防ぐことができます。外気の影響も受けにくくなるので、冬場の寒さも和らぎます。

また、バルコニーの前が広く開放的であれば、日中もそれほど暗くはありません。正面が公園などであれば、緑が太陽の光に映えて気持ちが良いくらいに綺麗に見えます。

北向きの部屋でも快適に住むための工夫とは?

もちろん、上記のような条件を備えた北向きの部屋が都合よく見つかるとは限りません。それでも快適に住めるような工夫はできます。

例えば冬場の寒さを和らげるために、まず足元を暖めるというのは定番です。ホットカーペットを使うと足元から暖めることができますし、割と体全体も暖かくなります。部屋全体に敷くような広さでなくても、自分の居る範囲を暖めるだけでだいぶ違います。また、そこまでのお金も電気代を負担することもできない場合でも、コルクマットを敷くと寒さをしのぐことができます。こちらも必要な範囲の部分だけ用意すれば良いですし、汚れたら洗うこともできます。

また、外気の影響を最も受けるのが窓ガラスであることから、このガラスに透明な断熱シートを貼ると効果があります。結露対策にもなりますし、カビの発生を防ぐ役割も持ちます。

洗濯物がなかなか乾かないという場合にも、除湿器を使うと室内でも嫌な臭いがすることなく乾かせます。エアコンを使うよりも電気代が安いという利点もあります。ポイントは洗濯物の下から風を当てることです。乾燥する時間を短縮できるので、電気代も浮かすことができます。

北向きの部屋が向いている人

執筆

基本的にほとんどの人は、日中は家には居ないと思います。けれども家で仕事をする人であれば、北向きの部屋が良いでしょう。

日中の光が安定しているので、室内での作業に向いています。作家の中には北向きの部屋を好む人が多いのも、これが理由です。またインテリアにこだわる人、特にお気に入りの家具を持っている人は、直射日光が入らない北向きの部屋が良いでしょう。欧米で北向きの部屋が好まれる理由のひとつは、家具を愛用する人が多いことが挙げられます。

余談ですが、例えばオーストラリアは日本でいうところの南向きは北向きの部屋となりますが、あまりに陽射しが強すぎるためにこの北向き(陽射しが入る部屋)は避けられています。海外で北向きの部屋が好まれるという話は良く聞きますが、日本とは気候が違いますし建物の断熱性が桁違いに良いという事情もあります。

まとめ

北向きの部屋でも、条件によっては住みやすい部屋があることがわかります。また北向きでなければ得られない利点もあります。さらにどんな部屋であっても、工夫次第で生活しやすくすることは可能と言えます。逆に、普段は部屋に居ないからと注意していなければ困ることもあります。メリットとデメリットを良く理解した上で、快適に住めるようにすると良いでしょう。

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