今回はオール電化マンションのお話です。
このオール電化という言葉、よく耳にしますよね。テレビはもちろん、新聞の折込チラシにもオール電化を売りにしたマンションが目立ちます。おしゃれなキッチンの写真を見て「ステキ!」とは思う人もいるでしょうが、いきなり飛び付く人はいないはず。写真やキャッチフレーズを見ただけでどんなものか分かる人は少ないはずですから。
オール電化マンションをひとことで言えば、給湯や調理にガスを使わず、すべてのエネルギーを電気で賄うマンションのこと。具体的には、いわゆるエコキュートや、IHクッキングヒーターなどが設置されている物件です。エアコンや床暖房なども電力を使います。2000年代に入ってマンション用のエコキュートが開発されてからは増える一方で、特に都市部では、オール電化分譲マンションの伸びが目立っているようです。
なぜ増えているのでしょう。
メリットは3つ+α
オール電化マンションには大きく分けて3つのメリットがあります。
1.光熱費が安い
2.火災の心配が少ない
3.CO2排出が少ない
1つ目の光熱費から。エコキュートなど夜間にお湯を沸かして貯めておく給湯機を利用する場合、夜間の電気料金が大幅に安くなる料金プランを使うことで電気代を節約できます。マンションによっては都市ガス併用と比べて光熱費を4割近くも削減できるとうたっているケースもあるようです。
2つ目の火災の心配が少ないことが、最も大きなメリットといえるでしょう。IHクッキングヒーターは火を使わないので炎が出ません。火災の心配が少なくなるので、子どもやお年寄りのいる家庭にはうってつけです。
3つ目のCO2排出では、エコキュートは空気の熱を圧縮することでお湯を沸かすヒートポンプという仕組みを使うので、火を燃やす従来の給湯機に比べてCO2を半減できるとされています。当然、室内の空気もきれいになります。
メリットはこれだけではありません。IHクッキングヒーターは汚れを簡単に拭き取れます。掃除がしやすい上、換気扇周りなどに汚れが付きにくいので、奥さんにとってはうれしい限りでしょう。
夜間はあまり使わず昼間に使うという生活パターンの人には不向きであったり「停電に弱い」というデメリットもありますが、火を使わない暮らしはやっぱり魅力的!安全で快適な暮らしを約束してくれるオール電化マンションを一度ご検討してみてはいかがでしょうか?