賃貸マンションを選ぶ際のポイントのひとつに、家事が楽になる間取りかどうかがあります。あるいは浴室乾燥機が備わっているなど便利な設備があればさらに良いものです。デザイナーズマンションなどでは割と設備が充実しているものがありますが、家事動線に関しては条件に合うものはなかなか見つからないものです。あるいは家賃がそれなりに高くなるために予算オーバーとなるケースも多いものです。そこで、ひと工夫すれば家事が楽になるようなマンションの条件を挙げていきます。
【洗濯が楽になる条件とは】
家事が楽になる部屋を探す場合、自分が最も苦手とする家事や時間が取れない家事を優先して楽に行えるものを探すと効果的です。例えば洗濯が苦手な人や、帰りが遅くてなかなか時間が取れないような場合があります。そのような時には、夜に洗濯ができるような条件の部屋を探すことになります。隣や下の部屋に迷惑とならないような場所に洗濯機置き場があることも大事です。そしてできれば浴室に近い場所、そして洗濯物をストックできるスペースがあるところがお勧めです。まず洗濯物を少し置いておいても大丈夫なものと、すぐにでも洗濯が必要なものなどに分けられる場所があれば便利です。そしてその日に着た服などを夜のうちに洗濯しておいて、バスルームに吊るしておきます。吊るすポールがなければつっぱり棒を使います。そして換気扇を回したまま置いておきます。臭い対策の洗剤を使えば安心です。
【キッチンにはカラーボックスが置けるスペースが必要】
料理が好きな人は、キッチンがいかに充実しているかがポイントです。けれどもデザイナーズマンションなどは比較的キッチンが狭いところが多いものです。調理スペースが少なかったり、あるいは調理道具を十分に収納できないケースもあります。それを補うためにカラーボックスをふたつ置けるスペースがあると便利です。上に棚板を置けば簡易なカウンターができます。買い物の荷物を置いたり、調理の際の作業スペースにしたりと利用できるようになります。またカラーボックスは野菜のストックをしまっておいたり、あるいは調理器具などをしまっておくようにします。また器具を吊り下げておけるようなつっぱり棒を設置できるスペースがあるかどうかも大切なポイントです。
【掃除は床面を広く出せるような部屋を】
掃除が苦手な人は、散らかった部屋を見るだけでその気が失せるものです。そのために極力荷物が床に散らばらないで済むような部屋がポイントとなります。もちろんクローゼットが広ければ良いのですが、多くのマンションはクローゼットは狭いものです。しかもデザイナーズマンションのようにお洒落に暮らしたい部屋ほど収納は少ないものです。まず服などは極力つっぱり棒を利用して吊るしておきたいものです。そのために部屋の中でつっぱり棒を設置できるところがあるかどうかをチェックすることが大切です。また、季節によって使わない布団などの寝具を置けるスペースがあるかも確認します。そこに下にスペースを開けるようにして土台となる板を置いて、その上に衣装ケースを並べて日用品などを収納します。そしてその上に寝具をおいておきます。下のあいたスペースにも衣装ケースを入れて収納にし、掃除をする時にはすぐに取り出せるようにします。この一角に収納をまとめることで、部屋を広く使うことができます。そして広い空間を感じることができれば、掃除もしやすくなります。置き場が決まっていないモノが出た時には、それをとりあえず置ける場所を作っておくことも大切です。
家事は工夫次第で動線を良くすることにより、楽に行えるようになります。たとえ家事が楽に行える動線が確保されたマンションを探すことができなくても、あるいは家賃が高くて借りることができなくても方法はあるということです。つまり工夫する余地のある部屋を探せば良いわけです。そして自分が最も苦手とする家事や、時短を望む家事を効率良く行えることを優先的に考えることが大事です。