マンションには洗濯物を干すためのスペースとしてバルコニーがあります。そして、同じ共用部分として、一部の住戸にはルーフバルコニーが使用できるようになっています。
ルーフバルコニーの特徴としては、階下の部屋の屋根部分を利用したものとなります。屋根が無いものがほとんどですが、広い空間を確保されたものが多いものです。
通常は日照権の都合により北側の斜面制限によって生じるスペースを利用した形となるので、北向きとなるものがほとんどです。けれども、その広さを活用することで、生活を豊かにすることができます。デザイナーズマンションのように満足度の高い住空間を提供する建物であれば、ルーフバルコニーも使い勝手の良いようにデザインされているものも多くあります。
ガーデニングに最適
通常のバルコニーでもガーデニングはできますが、ルーフバルコニーの場合には広さを利用してより多くの種類を楽しむことができます。家庭菜園を作って野菜を育てることも可能です。
ただし、ルーフバルコニーはあくまでも共用部分であることから、使用する上では様々な規約が定められるものとなります。
大抵のルーフバルコニーは、直接土を撒いてガーデニングを行うことは禁止されることになります。というのも、ルーフバルコニーは周りを遮るものが無いので強風が吹き込むことがあります。その風によって土が舞い上がることを避けるためとなります。さらにマンションの大規模修繕が行われる時には、ルーフバルコニーの上は全て撤去する必要が出てきます。そのために、すぐに持ち運びができるようにプランターを使用することが必要となります。
リビングの延長として楽しむ
ルーフバルコニーにデッキ材を敷くことにより、リビングの延長のような雰囲気を楽しむことができます。天気の良い日にはテーブルやチェアを置いて、カフェスペースとしても利用できます。
お茶を楽しんだり食事をしたり、開放感のあるルーフバルコニーならではのメリットを享受できるわけです。また、小さな子供が遊ぶにも程よい広さとなります。ただ、下は住戸がありますし、走り回ったりすると振動音などの迷惑をかけることになります。その点に注意して利用することが大切です。
ルーフバルコニーの管理規約について
とにかく広い、開放感のあるスペースなので様々な使い方が楽しめそうなルーフバルコニーですが、階下の住戸や周辺に迷惑をかけないようにとの規約があります。
まず、基本は共用部分なので、避難ルートの確保などのために倉庫や物置を置いたりサンルームを設置することは禁止されます。また、大量の土砂や石を置くこともNGとなる場合がほとんどです。重量制限もあるので、チェックしてみることも大切です。
また、ガーデニングを行うなどのために水を使用することもあります。そのために、排水口はまめに掃除することが必要となります。ゴミや落ち葉などが詰まることで雨水なども溜まることになりますし、下の住居へ漏水することもあるので注意が必要となります。また、人を集めてバーベキューなどを行う場合にも周辺に迷惑をかけないようにすることが大事ですし、規約によっては事前に許可が必要な場合もあります。
まとめ
このように使用するには制限も多いものですが、開放感のあるこの空間を活用できるのは特権とも言えます。
シーツや布団を広々と干すこともできますし、たとえ北向きではあっても東や西からの日差しは入ります。デッキ材も木材の他に様々なものがあります。テラコッタやコルクなども人気があります。強い日差しの照り返しを防ぐ効果もあります。水はけが良いように、少し隙間を開けて敷くことも大事ですし、強風が吹いても吹き飛ばされないようにする必要もあります。と同時に大規模修繕が行われる際にはすぐに撤去できるようにしておく必要もあります。このような条件の元に、いかに楽しむことができるかがポイントにもなります。