都心生活での物件選びの際には、電車の乗り換え状況も検討する必要があります。そこで今回は、名古屋の主要な乗り換え駅を7駅ピックアップしてみます。
【名古屋駅】
言わずと知れた名古屋の一大ターミナル駅です。再開発によって利便性の向上が期待されています。乗り換えの分かりにくさが課題でしたが、2027年のリニア開業に向けての再開発も進んでいます。
乗り入れている路線は、
JR線(東海道本線)
名鉄線
近鉄線
あおなみ線
名古屋市営地下鉄東山線
名古屋市営地下鉄桜通線
となっています。
東海道本線は静岡・東京方面や京都・大阪方面といった他府県への移動に便利です。名鉄は豊橋方面と名鉄岐阜方面とがあります。地下鉄東山線は名古屋市内の主要地区に移動するのに便利です。電車の本数も多く、ラッシュ時には2分ごとに来ます。桜通線は中村区役所方面と徳重方面とがあります。名古屋では最も新しい路線なので、ホームも車内も綺麗です。ただし深い位置にあるので、乗り換えには時間がかかります。名鉄空港特急「ミュースカイ」を利用すれば、中部国際セントレア空港へ28分で到着します。あおなみ線は名古屋港方面への利便性を高める路線で、ささしまライブ駅を通り金城ふ頭駅までを結んでいます。
名古屋駅は地下街から駅周辺のビルへと移動することができます。商業施設も多く、ショッピングなどにも便利です。駅の裏にはイオンタウン太閤ショッピングセンターもあります。飲食店も豊富であり、居住地としても非常に便利です。
【金山駅】
名古屋市内へのアクセスに便利な名古屋駅に次ぐターミナル駅です。乗り換えは全て駅構内で行えるので便利です。
乗り入れている路線は、
JR線(中央本線・東海道本線)
名鉄名古屋本線
地下鉄名城線
地下鉄名港線
となっています。
名鉄名古屋本線は豊橋方面と名鉄岐阜方面行があります。地下鉄名城線は環状線なので、他の路線への乗り換えにも便利です。金山駅では左回りの新瑞橋・八事方面と右回りの栄・大曾根方面があります。名港線は金山駅と名古屋港駅とを結ぶ地下鉄です。そのために始発駅となります。名鉄はミュースカイが利用できるので、セントレア空港へ1本で行けます。
名古屋駅まではJRで5分、栄駅へは名城線で7分となります。駅前にはアスナル金山というショッピングモールがあり、駅前からは無料バスに乗ればイオンモール熱田に行けます。駅周辺には飲食店は多く集まっています。コンビニもありますが、スーパーはイオン金山店のみとなります。
【栄駅】
ファッションやグルメが集まる商業地です。
乗り入れる路線は、
地下鉄東山線
地下鉄名城線
となります。さらに名鉄瀬戸線の栄町駅へも乗り換えが可能となります。
東山線は藤が丘方面の下りと高畑方面の上りがあります。利便性が高い路線なので、ラッシュ時には1~2分おきに電車がきます。覚王山や星ヶ丘、本山といった住みたい街ランキング上位の駅が沿線にあることでも人気があります。名城線は名古屋市内の主要駅を通ることでも高い利便性を誇ります。ナゴヤドーム前矢田駅や大曾根駅、名城公園駅や久屋大通駅などを利用できます。この久屋大通駅とは地下街でつながっています。
駅周辺には百貨店やファッションビルなどの商業施設、飲食店が多く集まっています。飲食店は激戦区でもあるので、お店の入れ替わりも激しいようです。大型書店も4軒ありますが、家電量販店はありません。
【久屋大通駅】
名古屋中心部を南北に通る大通りで有名なエリアの駅です。
乗り入れている路線は、
地下鉄名城線
地下鉄桜通線
となっています。
桜通線も東山線に次ぐ人気路線となり、繁華街として人気の今池や閑静な住宅街となる御器所といった駅が沿線にあります。さらにオフィス街となる丸の内も桜通線ですぐ隣とあって便利です。さらに栄駅も隣駅となります。桜通線は全てのホームに可動式のホーム柵が設置されているのも特徴です。さらに全ての駅が島式となって、その左右に線路が通っています。たとえ乗り過ごしても、そのまま逆方向に乗り換えれば済むというわけです。
駅周辺にはスーパーやデパートが多く、さらにショッピングモールもあるために買い物環境に恵まれていると言えます。銀行やコンビニの数が多いことでも有名ですが、このエリアの地価の高さは全国有数のものとなります。
【大曽根駅】
ドーム球場が近く、生活環境に恵まれた立地の駅です。子育て世代をはじめとしたファミリーや学生が多く住む地域です。
乗り入れている路線は、
JR線(中央本線)
名鉄瀬戸線
地下鉄名城線
となります。
名古屋市の中心部と郊外の守屋市を結んでいる拠点となっています。名鉄瀬戸線は栄町駅から尾張瀬戸を結ぶ路線となります。名鉄の他の路線とは接点を持たないことから、他の路線の遅延や運転の見合わせの影響を受けない利点があります。電車の本数も最短で3分おきと比較的高密度で運行しています。名鉄瀬戸線の改札口は1ヶ所のみ、IR中央本線の改札口は2ヶ所となっています。名鉄や地下鉄との乗り換えには、北改札口を利用します。
駅構内にはパン屋やコンビニ、薬局にカフェやファストフード店など多数のお店が入っているので便利です。
【今池駅】
今池駅は繁華街として有名である一方で、北側は閑静な住宅街の文教地区となります。商業施設や大型スーパーが多いことにより住みやすさでも定評があります。
乗り入れている路線は、
地下鉄東山線
地下鉄桜通線
の2つの人気路線となります。
ただし桜通線が地下深くに位置するために、乗り換えには時間がかかります。エスカレーターがありますが、かなりの時間乗っていることになります。2つの路線にはホームへのエレベータがあり、地上へのエレベータも設置されています。10分ほど歩けば、JR線の千種駅が利用できます。桜通線はそれほど混雑しないため、今池駅では名古屋駅に向かう列車の中で座れる確率は高いようです。
駅周辺にはスーパーやコンビニ、飲食店に家電量販店と買い物環境に恵まれています。地価も高く、上場企業の本社も割と多く集まる地域です。
【千種駅】
再開発で商業施設と福祉施設が充実した住みやすいエリアです。公園も多く治安面で安心できることにより、ファミリー層が多く住む高級住宅地としても有名です。
乗り入れている路線は、
JR線(中央本線)
地下鉄東山線
となります。
名古屋駅まで10分、栄駅まで4分の好立地となるために、通勤や通学に便利です。JR中央本線は特急に乗れば長野駅まで3時間ほどで着きます。ホームは狭いので、通勤ラッシュ時は人で溢れかえります。地下鉄を上がってすぐにホテルがあるので、会議や宿泊に利用できます。
バスターミナルもあり、緑ヶ丘住宅や藤が丘、砂田橋行きなどがあります。また高速バスも多く運行していて、東名浜松北や東名静岡、東名御殿場や東京駅行きなどがあります。さらに夜行便で東京の新木場行きというのもあります。
駅周辺に飲食店は多くありますが、スーパーはありません。ただし家電量販店が2店舗とコンビニは多数あります。
【終わりに】
名古屋の交通機関としてメインに使われるのは地下鉄です。特に環状線となる名城線と人気住宅エリアの多い東山線が乗り入れている駅は多くの人が利用しています。上記の7つの駅はターミナル駅として利用されますが、住宅地としても人気があります。商業施設が揃っていたり高級住宅街であったりと、それぞれに特徴があることが分かります。