今回は栄エリアの隣、新栄にお住まいの男性からのご依頼です。ショッピングにも食事にも便利な都会生活に適したお部屋をご希望とのことで、そのイメージに合うインテリアを提案させていただきました。黒を効果的に使ったインテリアにご注目いただければと思います。
あこがれのモノトーンを活用したインテリアのポイント
都会生活と男性の部屋といえば、定番とも言えるのがモノトーンでしょう。白と黒を基調として、メリハリのあるシャープかつスタイリッシュな部屋は恰好良いものです。高級ホテルでも見られるように、上質な空間作りにも取り入れられています。
ただし単純にモノトーンにすれば良いというわけではありません。寝食のための生活の場ですし、仕事の疲れも癒されなければいけません。けれどもモノトーンのようなメリハリのある空間は神経を緊張させて、疲労が取れにくくなります。必然的にインテリアには様々なテクニックが必要になってきます。メリハリ感の恰好良さと癒しという相反する要素をどのように両立させるのかがポイントになります。
グレーを効果的に使う
モノトーンは緊張感を生み出すので、何かしらの緩和剤が必要になります。まず簡単に行えるのがグレーを使うことです。グレーも高級感を演出するのに使われますし、白と黒に加えて第三の色をプラスすることにより、色に対する意識が分散されるようになります。これが緊張感を和らげることにつながります。今回はグレー調のラグを使うことで、その効果を生み出しています。毛足も長めなので感触的にも安らぎを感じるようにしています。
他にビビッドなアクセントカラーを取り入れるのも効果的です。今回はオレンジのクッションを使って、暖かみを感じるようにしています。このように色を使うことでメリハリ感を和らげることができます。
黒のソファで重厚感を演出
さて、あとは大型家具の色を白にするか黒にするかの問題が残ります。具体的にソファとベッドの色をどのようにするのかによって、部屋の雰囲気は大きく変わります。
例えばソファを白にすることで部屋に広がりを生み出しますし、逆に黒にすることで重厚感を感じるようになります。今回はソファを艶っぽさのある黒にして、高級感を感じるようにしました。新栄という場所での生活にステイタスを感じられるように演出するためです。
ベッドも黒にしてしまうとさすがに部屋全体が重くなってしまうので、白を基調としたカバーを選んでいます。
収納は見せるタイプのシェルフを
収納について説明します。
部屋のスタイリッシュさを維持するためには、収納もシンプルなものが必要です。またワンルームのお部屋なので部屋を狭く感じさせないようにシェルフを選んでいます。収納そのものがそれほど自己主張しませんし、見せる収納にすることでお洒落さを演出できます。雑貨などのレイアウトによって、さらにインテリア性を高めることもできますし色々と楽しめます。
テーブルは定番のガラス製で
最後にテーブルとカーテンについて。
モノトーンの部屋には質感もデザインもガラス製がお勧めです。床のラグを視界から遮ることがありませんし、部屋の広さも感じられます。カーテンは無地ですが、ヒダの大きなものにして存在感を出しています。最後に観葉植物を置いて、無機質感を和らげて完成です。
おわりに
いかがでしょうか。モノトーンと言っても実は色々と押さえておくべきポイントが多いことが分かると思います。無機質になってしまうと居心地が悪くなってしまうので、差し色となるアクセントカラーを入れるだけでもかなり雰囲気は変わります。その上でお気に入りの家具を置いて、満足度の高い部屋にすると良いかと思います。
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