リノベーション後の部屋の雰囲気を生かしたインテリアを、そのようなご依頼による案件をご紹介します。部屋の特徴をどのように生かしてインテリアを考えるのか、その参考にしていただければと思います。
あたたかみのあるインテリアはナチュラルに
今回のご依頼は、おふたりで入居されている2LDKのお部屋のインテリアです。リノベーション工事を行い、かなりウッディな雰囲気のお部屋になっています。くるみ材のウォールナットを使っているためですが、まずその雰囲気をそのまま生かすためにナチュラルテイストで統一することにしました。
ナチュラルテイストのインテリアにするポイントは色々ありますが、オーソドックスなものはウッド調の家具を選ぶことです。デザインも極力シンプルにして、天然な感じを演出できるようにします。中にはホワイトを基調とするパターンもありますが、今回のお部屋の雰囲気に合うのは、素直にブラウン系のカラーだと思います。
ブラウンカラーを基調とする時の注意点
ブラウンを基調とした家具は選びやすいのが利点ですが、部屋全体がブラウンとなると重々しい雰囲気になってしまいます。そこでアクセントカラーに明るい色を取り入れることで、暗い雰囲気になるのを防ぐことができます。
リビングはブラウンとホワイトでナチュラル感を
まずリビングの家具から見ていきます。テレビボードはしっかりと存在感のあるブラウン系の家具を選びました。対してソファは明るいホワイトのベスパ(FIS)を置いています。テーブルはガラス製のWT-17(アルテジャパン)を、その下にホワイトのラグマットのマッセル(もりよし)を置きました。
テレビボードは床のフローリングと合わせることで落ち着いた雰囲気になります。一方で入口から部屋を見渡すと、ホワイトのソファの存在感がそれほどないので圧迫感を感じることはありません。
照明も吊り下げ式のメルチェロ(インターフォルム)という商品を選んで、低い位置から照らすことで天井に陰影をつけるようにしています。
ダイニングスペースはウッド調で統一
ダイニングはウッドカラーで統一しています。テーブルはサンコウのセリオ、ダイニングチェアはイームズです。ちょっとしたスペースを使っているので小ぶりな家具となるために、他にはアクセントカラーなどは使っていません。
書斎にもリクライニングを
次に書斎を見ていきます。4畳のほどよい広さのパーソナルスペースです。ここもフローリングとクローゼットの木の扉を生かしたウッディな雰囲気を大事にしています。同じブラウン系のウッド調デスクとチェアを置いて、落ち着いて読書をしたり作業ができるようにしました。窓にもウッド製のブラインドを取り付けています。
またデスクのチェアとは別に、リクライニングのためのパーソナルチェアも置いています。選んだのはロイヤルファニチャーのBKFチェアという商品です。ここに身を委ねるように座り、のんびりと本を読んだりできるようになっています。またウロス(エルックス)というスタンドライトを置いて、部屋の明かりに表情を持たせるようにしました。
寝室は備え付けのデスクを利用
最後に寝室です。ここには窓際に備え付けのデスクが取り付けられていました。そこでこのデスクを化粧台にも使えるように、そばにスツールを置いています。そしてベッドはこの上でゆったりと時間を過ごせるように、ヘッドボードが高いタイプのレカロⅡという商品を選んでいます。
寝室もアクセントカラーを使うことで、重い雰囲気にならないよう工夫しています。オフホワイトのベッドカバーやサンド調のラグマットを敷いて、リラックスできる空間に仕上げています。
終わりに
リノベーションの部屋は時に個性的な雰囲気を持っている場合があります。そのような部屋のインテリアを考える時は、その個性をどのように生かすのかを考える必要があります。今回のようにナチュラルテイストにする場合にも、時にアクセントカラーをうまく使って部屋に表情を持たせるようにすると良いでしょう。