今回のご依頼は、セカンドハウスとして利用されている2LDKのお部屋のインテリアです。非日常感を出したいとのご希望で、生活感の無い雰囲気に仕上げました。赤を大胆に使ったモダンな仕上がりにご注目いただければと思います。
生活感の出ないインテリアのポイント
セカンドハウスとして利用するお部屋ならば、例えば高級ホテルのような非日常感を味わえるようなインテリアにしたいものです。そのような生活感を感じさせない雰囲気にするためには、モダンな雰囲気に仕上げる必要があります。もちろん、単純に無機質にするのではなく、居心地の良さを感じるラグジュアリーな雰囲気も演出するのがポイントです。
そこでポイントになるのは、家具のデザインと質感、色使いと空間の使い方です。以上のポイントを中心にして、今回のインテリアの説明をさせていただきます。
直線的なデザインでモダンな雰囲気を演出する
まず非日常感を演出するポイントのひとつ、家具のデザインの選び方です。基本は直線的なデザインのものを揃えることで、モダンかつ都会的な雰囲気を演出することができます。さらに材料も金属やガラス、革といった素材を選ぶことで、シャープな印象を受けるようになります。
そこでまず選んだソファは、サンコウのシェーズロングソファ、ザハスです。座面が低くゆったりと座れるタイプのソファですが、ハイバックなのでもたれかかっても疲れません。またイタリア製のしなやかな本革を使っているので、座ってみると体にフィットする感覚が楽しめます。
ローテーブルはFISのCOLINEというガラステーブルです。フレームが金属で黒いガラス、シャープなシルエットが部屋の空気を引き立ててくれます。そしてその下に、赤いラグマットを敷きました。スミノエのHMT-12という商品ですが、この部屋のアクセントカラーとして選んだ色となっています。モダンかつスタイリッシュな色の組み合わせとして最も効果的なのが、赤と黒の組み合わせです。普段の生活でこれほど広範囲の赤を使うことはないのではないかと思います。それが非日常感の演出に役立つというわけです。テレビボードもスタイリッシュで直線的デザインのMIN-180(MKマエダ)を選びました。鏡面仕上げとなっているので、ローテーブルとの組み合わせも抜群と言えます。
また、窓には今回バーチカルブラインドを採用しました。縦ラインがシャープな印象を与えてくれますし、大きな窓を強調することで部屋の雰囲気を引き締めてくれます。またその隙間から、南向きの窓からの光も室内に取り込むという効果もあります。
ダイニングスペースはリビングから見えない位置に
非日常空間を演出するために、リビングダイニングをふたつのスペースに区切るようにソファを配置しました。ソファに座ってダイニングスペースが見えないようにすることで、生活感を排除するためです。これが生活感を感じさせないための、空間の使い方となります。座る位置から視界に入るものが何かを考えて家具を配置することで、狭い部屋でも非日常感を演出することは可能になります。
ダイニングセットもやはり直線的なデザインにこだわりました。ファブリックチェアとモノトーンのホワイトテーブルのセットとなる、アリエルラグジュアリーを選びました。チェアの色もやはりアクセントカラーの赤にしています。これでリビングとの統一感を感じるようにしているわけです。天井にはシャンデリアをイメージさせる、イリアンCというシーリング照明を設置しました。
ベッドルームはくつろげる雰囲気に
リビングダイニングは徹底してスタイリッシュモダンに仕上げていますが、対してベッドルームは柔らかな雰囲気にしています。生活感のない空間というのはやはり緊張感を感じるものです。そこで寝室は徹底的に疲れを癒す空間に仕上げています。
色もホワイトとブラウンで、見た目にやわらかな印象を受けるようにしています。安眠のためには本来ブルー系の色が良いのですが、リビングとの違いを感じることができるようにあえてアースカラーを選んでいます。ベッドはムゲン126、マットレスはホテルでも定評のあるシモンズを使っています。
おわりに
セカンドハウスはいかに普段の生活感から解放されるかがインテリアの大切なポイントです。家具選びとカラーの使い方でかなりスタイリッシュな雰囲気を演出することができます。
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