名古屋には都心部に公園が多いことが特徴となりますが、東区にも幾つか有名な公園があります。中でも久屋大通公園と徳川園は観光客も多く訪れる場所でもあります。それぞれの特徴をみてみます。
【久屋大通公園】
名古屋でも有数の繁華街、栄に位置する公園です。大通りに挟まれて2キロに及ぶ長さがあることが大きな特徴となります。周辺はまさに都心部で、百貨店が多くあります。松坂屋名古屋本店や丸栄本店、名古屋三越などがあることから、買い物帰りに一休みする人も多く見かけることになります。またお昼時ともなれば、休憩しているサラリーマンを多く見るようになります。大通り沿いには商業施設が建ち並びますが、少し中に入るとマンションも多くなります。デザイナーズマンションが多いのも、この周辺の雰囲気に合わせてのものとなります。
・久屋大通公園は三つのエリアに分かれています
桜通大津から外堀通にかけてはリバーパーク、公園中心の桜通大津から広小路通にかけてはセントラルパーク、そして南の若宮大通にかけてのエンゼルパークと三つのエリアに分かれています。リバーパークにはモニュメントが多く配されていますが、いずれも名古屋市と姉妹都市関係にある都市にちなんだものとなります。南側のロサンゼルス広場には、有名な映画俳優や歌手達の手形のレプリカが設置されているので、観光客が写真を撮る光景もよく見かけます。エンゼルパークには噴水がありますが、夜になるとここからテレビ塔に向かってレーザー光線が照射されます。季節のイベントごとに行われるもので、クリスマスから年始にかけては多くの見物人が集まります。
・イベントが多く開催されています
久屋大通公園では、常に何かしらのイベントが開催されています。それを楽しみに訪れる人も多いですし、夏場のビールフェスなどは特に楽しみにしているサラリーマンも多いものです。テレビ塔や噴水など、その存在感は札幌の大通公園と似ているとの声も多いものです。東京では、このような大通りに挟まれる形の公園は存在しませんが、規模は小さいながらも文京区茗荷谷の播磨坂が雰囲気としては似ているかもしれません。
【徳川園】
こちらは雰囲気が変わって、日本庭園になります。元々は徳川御三家筆頭の徳川光友が1695年に大曽根屋敷に移り住んだことを起源としているものです。1889年からは尾張徳川家の邸宅となり、1931年には邸宅と庭園が名古屋市に寄付されて翌年に改修と共に徳川園として公開されるようになりました。昭和10年には徳川美術館も隣接して開館されるものの、昭和20年の大空襲で園内のほとんどを焼失。その後一般の公園として利用された後に平成16年秋に日本庭園として再度開園することになったわけです。
・徳川園の見所は?
園内には牡丹園があり、4月中旬から下旬にかけてが見頃となっています。地下水を水源とした龍仙湖の隣の龍仙楼は眺望が抜群なことでも人気があります。館内にはレストランやショップがあるので、観光客の姿を多く見ます。落差6mになる滝、大曽根の瀧はダイナミックな水しぶきが見応えがあります。このような見所を回るように楽しむことができる池泉回遊式と呼ばれる庭園となるのが特徴となります。東京で言えば文京区にある、歴史ある六義園のような感じでしょうか。
都心に佇むとは思えない静かさを堪能できる徳川園とサラリーマンや買い物の一休みにも利用者の多い久屋大通公園、タイプは異なりますがいずれも東区で人気の高いスポットです。そして共に周辺には商業施設も多く、駅も近いことによる利便性の高さから生活にも便利なことにより、デザイナーズマンションなども多く建っていることも特徴となります。