名古屋は東京のように地下鉄が複数運行していることでも有名です。乗り継ぎも多く、上手く乗りこなせば便利に生活できます。それぞれの路線の特徴を挙げてみます。
東山線
1957年に名古屋で初めてできた地下鉄で、栄駅~名古屋駅で開業した路線です。1969年に東山線と改名し、2007年に全駅で接近メロディが導入される特徴を持ちます。名古屋市中川区の高畑駅から、名東区の藤が丘駅まで東西に走っている路線となります。名古屋市の地下鉄の中で最も乗客員数が多く、全国でも大阪市営地下鉄御堂筋線に次いで2番目の収益があります。藤が丘駅から池下は静かな住宅街となり、今池から栄はオフィス街と繁華街の地域となっています。そして伏見から名古屋はオフィス街となり、名古屋から離れるに従って再び静かな住宅街になります。
桜通線
開業が最も新しく、そして最も深い路線となります。深いという点では東京では六本木を通る都営地下鉄大江戸線のような感じでしょうか。けれども実は新しい路線ではありますが、名古屋の地下鉄では2番目に乗客員数が少ないものでもあります。名古屋市営地下鉄で初めて自動列車運転装置を導入し、またホームドアの導入やバリアフリー化など設備投資には前向きです。中村区役所駅から名古屋駅を通り、今池駅を経由して徳重駅までを結んでいますが、他の路線との相互直通運転を行っていないので、運行ダイヤの乱れはほとんど無いのが利点となります。
鶴舞線
この路線はそもそも、名鉄線との相互直通を前提として建設されたものです。名古屋市西区の上小田井駅から日進市の赤池駅を結んでいますが、名鉄に乗り換えて北は犬山へ、東は豊田まで行くことができます。そして伏見や丸の内といったオフィス街を通るので、通勤にも便利な路線となります。沿線の駅を見てみると、八事は高級住宅街として有名ですし、御器所は賃貸物件が多いので住みやすい地域となります。植田や赤池周辺は住宅地として造形された場所なので、マンションが多い特徴を持ちます。ちなみに上前津駅からの大須観音商店街は観光地としても有名です。
名城線・名港線
愛知万博を機に名古屋で唯一の環状線となった路線です。百貨店などの商業施設が充実している栄駅が有名です。東京の山手線のように内回りや外回りとは言わず、右回りや左回りと呼ばれています。そして山手線より路線は短く、大阪環状線より長いものとなります。金山駅からは名港線と直通運転を行い、直通列車は名古屋港駅から大曽根駅で区間運転を行っています。東京における都営大江戸線と比較されることがありますが、大江戸線は実際には6の字となっています。
上飯田線
路線距離がわずか800メートルしかない、日本一短い地下鉄路線となります。延伸計画は上がるものの、財政難から見通しは立っていないのが実情です。名古屋市営地下鉄の路線ではあるが、実際には運転業務は名古屋鉄道に委託しています。名城線とつながる平安通駅は乗り換えが便利な上に、家賃が安く住みやすいところとしても有名です。大型スーパーや激安ショップもあり、生活のしやすさに加えて利便性の高さから穴場とも言われる地域となります。
それぞれに特徴があり、また通勤にも便利な路線が多いことから賃貸物件を探す場合にも選択肢が多いものとなります。特に高級なデザイナーズマンションが多く建設されるのが桜通線沿線や東山線沿線です。交通の便が良い、あるいはオフィス街地域に人気が集まっています。都心部への人口流入を受けてマンション建設も進んでいるのが特徴となります。