窓をお洒落に演出するカーテンにも、色々な種類があります。その中でも異なる特徴を持つシェードカーテンとブラインドカーテンについてのデザインや機能について挙げてみます。
シェードカーテン
【シェードカーテンの特徴】
ローマンシェードやカーテンシェードとも呼ばれるシェードカーテンは、通常のカーテンとは異なり上下に開閉するのが大きな特徴です。そして左右に開閉する通常のカーテンにはどうしてもヒダができますが、シェードカーテンの場合にはそれが出来ないのですっきりとシャープな印象を受けます。紐を引くことで上に閉じるようになり、そして上部でたたむ形となります。
シェードカーテンは基本的に、通常のカーテンと全く同じ素材の布を使います。そのために断熱素材のものや遮光性のあるものも使用できます。もちろん、レース素材のものもあります。
【シェードカーテンの利点について】
通常のカーテンは左右に開いた後、その左右にたまりが出来るので部屋を重い雰囲気を与えることになります。けれどもシェードカーテンは視界に入る部分にはたまりが出来ないので、すっきりとした雰囲気になります。また下ろした状態では布がフラットになるので、布の絵柄そのものを楽しむことができます。
また、上下に動かせることによって得られるメリットがあります。通常のカーテンは左右に開くので、基本的には上から下まで開いているか閉じているかの2択になります。けれどもシェードカーテンの場合には、少しだけ開けることで日差しを防ぎながらも風を通すことができます。暑い夏場に風を通したい時に便利です。
【シェードカーテンのデメリットは?】
このようにデザイン性にも優れて機能性も高いシェードカーテンですが、もちろんデメリットもあります。例えばシェードカーテンを閉じる場合、紐で引いて上へたたむことになります。これをベランダなどに出入りする掃き出し窓に使うと、かなり不便です。出入りする度に時間をかけて紐を低くことになるので、この点は通常のカーテンの方が便利です。腰高窓や出窓などに使うことになります。
また、通常のカーテンであれば簡単に外せるので、洗濯も楽です。けれどもシェードカーテンの場合には取り外すのにも手間がかかります。そのために洗濯はどうしても面倒なので後回しになりがちです。
【シェードカーテンの種類】
シェードカーテンにも幾つかの種類があります。まずプレーンシェードカーテンですが、これは最も基本的なタイプのものです。水平にたたみ上げて収納することになります。ヒダの重なりは自然なもので、柔らかな印象があります。ナチュラルな味わいを楽しむことができます。
次にシャープシェードカーテンです。これは生地の裏側に水平なバーを縫い込んでいるのが特徴です。シャープできれいなヒダを作るのが特徴です。
そしてバルーンシェードカーテンもあります。布を上げる時に、丸みをもたせたタイプのものです。部屋にエレガントな雰囲気を持たせたい時に利用されます。
他にも細かく色々とありますが、シングルとダブルといった分類もあります。ダブルの場合には異なる種類のものを楽しむことができます。例えば、手前のドレープをシャープシェードにして、奥のレースをプレーンシェードにすることでツートンカラーを楽しめます。
ブラインドカーテン
【ブラインドカーテンの特徴】
ブラインドカーテンは、通常のカーテンとは材質が全く異なります。シェードカーテンのように上下に開閉しますが、左右に開閉するタイプもあります。そして基本的にアルミや木などの硬い材質でできていて、それが細長い枝状になったものを糸でつないであります。シンプルかつシャープな印象を受けることになり、部屋をスタイリッシュなイメージにすることができます。
【ブラインドカーテンの利点について】
シェードカーテンのように、通常のカーテンとは異なり光を遮りながら風を通すことができます。ただし、上に巻き取らなくてもスラットやルーバーと呼ばれる羽の角度を調整するだけで風を取り込むことも、光を入れることもできます。そして閉じた時にはフラットになるために、部屋がすっきりと広く感じることができます。
またアルミ製のものならば、水に濡れても大丈夫なので浴室などでも使用することができます。カラーバリエーションも豊富なので、インテリアアイテムとしても便利に利用できます。
木製のものであれば重厚感を楽しむことができます。アルミ製と比べると単価は高くなりますが、種類によって異なる質感を楽しむこともできます。また、メタリックな印象のアルミ製とは異なり、木製のブラインドカーテンは和室にも似合うものです。
【ブラインドカーテンのデメリット】
ブラインドカーテンはその構造上、何枚もの板状になっていることから埃がたまりやすくなります。そのために掃除が面倒なものです。また、基本的に硬い素材でできていることから、窓を開けて風が入る時には、壁や窓ガラスにぶつかる音が気になることがあります。その点、通常のカーテンならば洗うのは簡単ですし、またブラインドよりも長持ちします。けれども最近では、羽がフッ素コーティングされていることにより、汚れが付きにくいものもあります。また木製タイプのものは静電気を発生しないので、それほど埃がたまらない上に、カーテンのように取り外すことなく拭き掃除ができます。
【ブラインドカーテンの種類について】
ブラインドカーテンにも幾つもの種類があります。最も基本的なものがアルミ製のものです。遮光性も高く風もしっかりと取り込めるので機能性は高いと言えます。そしてデザイン性にも優れたものに、ツートンタイプのものがあります。凸面と凹面の色を変えることによって、光の陰影を利用したお洒落感を演出します。
そして次に多いのがウッドブラインドです。天然木の質感を利用することで室内のインテリアとの一体感を演出することができます。色もナチュラルカラーからモノトーン、あるいは北欧調のものなど多く提供されています。
そして一般的には上下に開閉するブラインドカーテンのイメージを変えるバーチカルブラインドと呼ばれるものがあります。これは左右に開閉する縦型タイプのものです。垂直に並べられた羽を調整する形となります。大きな特徴として、縦型とは異なり布でも作れることが挙げられます。そのために柔らかな印象を与えると共に、夏場は涼やかな印象も与えてくれます。そして左右に開閉することで、シェードカーテンとは異なり掃き出し窓でも使用することができるようになります。もちろん縦型のように、羽の角度を変えることで光や風を自由に取り込むことが可能となります。ただし風が強ければバタバタと大きく動くので気になるかもしれません。
このようにブラインドカーテンもまた、通常のカーテンともシェードカーテンとも異なる特徴を持つことがわかります。その2つと決定的に異なるのは、アルミや木といった全く異なる材質を使えることです。これが部屋のインテリアに合わせて、自由に選べる利点となります。さらに木製のものは布のカーテンでは出すことの出来ない重厚感を演出できます。
まとめ
シェードカーテンもブラインドカーテンも、通常のカーテンと異なるデザインと機能を楽しむことができます。ただし一度設置したならば、そう簡単には交換できないので、選ぶ場合には慎重に検討する必要があります。部屋の雰囲気に合わせて好みのスタイルや素材、色やデザインを選ぶことができます。