照明でお部屋の雰囲気作り

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日本の家屋が狭いことは海外の人から見るともはや当たり前のことのようですが、驚かれるのは照明だそうです。天井のシーリングライトで部屋全体を照らしている光景は、あまりに味気ないものと感じられるようです。海外の映画やドラマでは間接照明が使われますが、これは日常的なことのようです。たとえデザイナーズマンションであっても、照明にこだわる賃貸物件が少ないものです。そこで賃貸でも手軽に工夫することで雰囲気を変えられる方法を挙げていきます。

【直接照明と間接照明の違いとは】

天井から床へ均一に光を当てるのが直接照明ならば、壁や天井やらに光を当てるのが間接照明、それはある意味正解です。けれどももっと正確に区別するのであれば、床をどう意識するかということです。普段部屋にいる時の目線を考えてみるとわかりますが、床をじっと見ているようなことはあまりないはずです。大抵はテレビを見ているか家族と話をしているか、独りでスマホに目を落としていることも多いかとは思いますが、床を意識することはそれほど無いはずです。つまり、床を無駄に照らすことをやめるというのが間接照明の考え方です。

【どこを照らせば良いのか】

それでは間接照明でどこを照らせば良いのかというと、注目したいところ、あるいは注目して欲しいところです。普段はテレビを見ることが多いのであれば、その背面にある壁を照らすことになります。ただしここで技術的な話をしますと、単純に部屋全体の明かりを落としてしまうと非常に目が疲れることになります。そこでテレビの後ろに照明を設置して、テレビと後ろの壁との境に明かりの差が出ないようにすることが必要です。

【ダイニングテーブルの中央に光が集まるように】

天井に取り付けるシーリングライトの代わりに、複数のスポットライトが取り付けられた照明を設置することで、ダイニングテーブルを演出することができます。明かりの色は料理が美味しそうに見えるオレンジ系を選びます。そしてそのスポットライトを、ほぼテーブルの中央に集まるようにセットするのがポイントです。人は明かりが集まる方向に寄せられる習性があると言われます。明かりが一点に集まることで、自然とその場の人は顔を寄せるようにして話が弾むようになるのです。家族の間で会話がないと感じる時には非常に有効な手段です。ただし、料理をする調理場の明かりは、味覚を鋭くするとされる白昼色とするのが良いです。

【【洗面台は四方からの明かりで照らす】

洗面台でもクリップライトを使えばひと工夫できます。幾つか用意して左右と下からも顔を照らすようにすると影が無くなって見やすくなります。

【部屋に立体感を出す】

例えば雰囲気の良いと思われるデザイナーズマンションを借りた場合、お気に入りの家具や小物などでインテリアに凝る人も多いものです。そのようなこだわりのグッズに光を当てると、その凹凸に当たる光が周囲に拡散することで立体感が生まれることになります。それがまたお気に入りのグッズを良い雰囲気に演出してくれることになります。そしてその多方面に反射される光が柔らかさも感じさせてくれることになります。

このように、シーリングライトの代わりに可動式のスポットライトがついた照明にしたり、クリップライトを使うなどによって、かなり部屋はお洒落に演出されます。そして基本はオレンジ系の色にすることでリラックス効果を生むことになります。就寝時間が近づくほどに明かりを少しずつ減らしていくことにより、自然とぐっすり眠れるようにもなります。無駄に部屋全体を照らさないことによって、実は電気代も抑えることができるようになります。LEDであれば、調光機能のついている照明器具も使えるので非常に便利に活用できます。電気代もさらに削減できるので検討の価値ありです。

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