眺望で選ぶお部屋探しのポイントとは?

眺望花火
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賃貸マンションの魅力のひとつに、眺望の良さがあります。目の前が開けていることによって解放感があることは、生活にもゆとりが生まれます。また部屋が明るいために気分も良いものです。そこで、眺望の良い部屋の特徴や探すのためのポイント、そして注意点を挙げてみます。

眺望が良い部屋とは?

近年タワーマンションが人気を集めているので、眺望と言えば高層階と連想する人も多いのではないでしょうか。もちろんその景観は絶品です。ほとんどの人には縁の無いような絶景を毎日楽しめる部屋もあります。もちろん、そのような部屋は家賃もかなり高いものですし、誰もが住めるというわけではありません。また後述しますが注意点もあります。そこで、眺望の良い部屋にはどのようなものがあるのかを考えてみるのも良いでしょう。

眺望夜景

まずタワーマンションの高層階の特権とも言える夜景があります。都市部を臨む部屋ならば綺麗な夜景を毎日眺めることができるわけです。また昼間であれば、例えば東京であれば、富士山や東京タワーなどのビューポイントを楽しめる部屋もあります。あるいは夏の風物詩とも言える花火を堪能できる部屋もあるわけです。

他にも楽しめる眺望はあります。例えば都心部ではなかなか見つけることができませんが、緑が楽しめる部屋もあります。この場合には高層マンションではなく、逆に低層型のマンションの方が楽しめるのが特徴となります。

眺望緑

あるいは桜や紅葉などの四季の移り変わりを楽しめる部屋もあります。忙しい都心生活の中で心が癒される住空間を堪能することができます。またリバーサイドや海沿いなど、水辺を望める部屋もまた風情があるものです。高層マンションとは異なる魅力を持つものです。

眺望の良い部屋を探すコツとは

眺望にも様々なタイプがあることが分かりましたが、その探し方は知っておいた方が良いでしょう。専門サイトもあるので、ある程度の物件の目安をつけることはできます。けれども大事なのは、実際に部屋から見える景色です。同じように目の前が開けているとはいっても、そこで感じるものは異なります。まずは実際に内見するのが一番ですが、手当たり次第に内見していては手間がかかるものです。

例えば高層マンションの場合、目の前にも同じような高いマンションが建っていないかを確認することは必要です。さらに将来建設される可能性が無いかもチェックすることが大切です。古い家屋が多く残っていたり、広い駐車場などがあれば要注意です。花火を楽しみたい時にも、やはり前に高い建物があると邪魔になります。これはある程度地図を見ることでも確認できます。

一方で緑の眺望を楽しみたいのであれば、まずひとつは高台にある物件を探すことです。低層マンションであっても、目の前が開けているので景色を楽しむことができます。あるいは小学校や図書館などといった公共施設があれば、その敷地の緑を眺めることができます。このような施設があれば、そう簡単には将来高い建物が建つことは無いわけです。

さらに少し高度な探し方として、用途地域の境目を狙うという方法があります。例えば大通りを境目にして、目の前が第1種低層住宅専用地域となる近隣商業地域であれば、高台ではなくても眺望を楽しむことができます。第1種低層住宅地域とは、戸建て住宅や4階建て以下の低層マンションしか建てられない地域のことです。高台となると、坂道を歩かなければいけませんが、このような地域ならば平地でも眺望を望むことができます。

眺望の良い部屋の注意点とは?

マンションに眺望を求める人ならば、そのための注意点も知っておくことが大事です。例えば緑が目の前に広がるマンションの場合、あまりに距離が近いと夏場のセミの声は大きな問題となります。これがびっくりするほど大きな声で鳴きますし、しかも木が多ければ大量に発生しての大合唱となります。しかも朝は早くから夕方まで、ほとんどずっとその鳴き声を聞くことになります。そのために、窓は二重サッシであることが必須です。

あるいは桜を楽しめる場所ならば、見物客の声がかなり気になります。夜遅くまで騒いでいることもありますし、また防犯面でもしっかりしていることが必要になります。

川を臨むリバーサイドは川を通る風が涼しいのも魅力のひとつとなります。川で開催される花火大会を見ることができる場合もあります。ただし注意点として、川沿いには蚊をはじめとして羽虫が発生するので、低層階では室内に入り込んでくることがあります。また都心部でも河川の浄化が進んでいるとはいっても、臭いが気になることもあります。さらに川沿いや海沿いには洪水リスクもあるので、ハザードマップなどを確認しておくことも大切です。

高層マンションの注意点とは?

夜景を楽しめる高層マンションにも、注意点が幾つかあります。まず日常生活ておいて、エレベーターを待つ長さがよく取り上げられます。複数のエレベーターがあれば多少は緩和されますが、実際に生活してみないとわからない部分もあります。

また、南向きの部屋の夏場の暑さもかなりのものとなります。目の前を遮るものが無いので、太陽の直射日光をまともに受けることになります。そうなると日中は厚手のカーテンを閉めてエアコンをずっと運転させることになります。これでは日中は眺望を楽しむことはできません。そのために北向きの部屋を選ぶ人も多くいます。高層マンションであれば、北向きであっても反射光によって窓からかなり光が入るので明るいものです。また洗濯物も高層マンションはベランダで干せないところが多いので問題は無いわけです。

また、たとえ日中に外の眺望を見渡せるとしても、それが床に座った状態で見えるのかをチェックすることも必要です。手摺が邪魔になって空しか見えないようでは意味がないものです。普段どのような生活をするのかを考慮して部屋選びをすることが大事というわけです。また高層マンションの場合、地震の揺れに対して制振構造と免震構造とがあります。いずれにしても、高層階はしばらく大きな揺れが続くことは覚悟する必要があります。風が吹いても多少の揺れがあるので、慣れる必要もあります。

どんな生活を望むのかを考えよう

眺望の良い部屋にも色んなタイプがありますし、そのメリットとデメリットもそれぞれ違うことが分かります。そこで、自分の場合にはどんな景色が必要なのかを考えてみるのも良いでしょう。

日中はほとんど家にいないとなれば、求めるのは夜景になります。この場合、高層マンションでも低層マンションでも得ることはできます。大切なのは、実際にその景色を目にして感動するかどうかです。夜景なら何でも良いというわけではありません。人によって琴線に触れるポイントは違うものです。フィーリングに合う夜景を探すことが大切でしょう。

家族で住むならば、日中の景色も大切です。家事をしながらふと緑が目に入ると癒されるものです。また、子供が小さいうちは高層マンションは何かと心配するものです。ひとつのケースとして、1人でエレベーターに乗って下に降りたものの、元に戻れないということがあります。エレベーターのボタンが高くて押せないのです。そのような細かな点にも考慮して、生活環境に合った眺望を選ぶことも大切です。

最後に

マンションにはそれぞれ個性があります。外観のデザインや室内の間取り、設備などはもちろん、周辺の買い物環境などもそのひとつです。そして部屋から見える眺望は、部屋それぞれが持つ個性となります。いかに自分の生活スタイルやフィーリングに合う眺望を持つ部屋を選べるかが大事なポイントです。

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