今回のご依頼は、ダークトーンでまとめた部屋をご希望のお客様からの案件です。単身赴任されている方ですが、予算は10万円とのことで10万円セットプランで提案させていただきました。
どのような雰囲気にまとまったのか
まず家具は全体的にダークトーンにして、統一感を出せるようにしています。ただし全てが同じ色調となってしまうと部屋全体が重い雰囲気になるので、カーテンは明るめの色を選んでいます。
今回のお部屋は建具やリビングの床が濃いダークブラウンとなっています。その色調に合わせた家具を選びました。インテリアの基本は、統一感を出すために同系色でまとめることです。ダークブラウンの同系色はビビッドなレッドや暖色系のオレンジです。それを踏まえて、今回のインテリアを考えてみました。
基本はブラウン・アクセントカラーにレッド系
まず家具は基本的にブラウン系でまとめています。テレビボードはダークブラウンの東谷のSO-1120を、ローテーブルも東谷のSO-100を選びました。ガラストップとすることでスタイリッシュ感を演出しています。このふたつを同じメーカーにすることで、色調を合わせることができます。ソファは少し赤身を帯びたブラウンで、レザー調の佐藤産業のASHBYをチョイスしています。
ここでひとつチェックポイントがあります。テレビボードとローテーブルは足の無いタイプを、ソファは足のついたタイプを選んでいます。足が無い家具は重厚感を生みますし、逆に足があれば床との間にスペースが空いて軽さを感じることができます。少し明るめのソファは足つきにすることで、あまり部屋が重い雰囲気にならないようにしています。けれどもそのソファに座って正面を見ると、テーブルとテレビボードの重厚感を楽しむことができるようになっています。
ローテーブルの下にはラグマットを敷いていますが、こちらはアクセントを出すためにグレー調のモリヨシのショアという商品を選んでいます。濃いブラウンの床に同系色のラグを置いてしまうと、重い雰囲気になってしまいます。けれどもグレー系のラグを置くことによって、部屋の統一感を失うことなく雰囲気を重くしないようにできます。
カ―テンはオレンジ系で
インテリアで大事なのは、アクセントカラーをどのように使うかということです。メリハリを持たせつつも統一感を出すために、メインカラーの同系色を選ぶことになります。そこで今回はカーテンにアクセントカラーを取り入れて、部屋全体が重い雰囲気にならないようにしています。選んだ商品はカズマのプレーンを、明度を抑えたオレンジ系のものとしています。
ベッドスペースは窓際に
今回のお部屋は1Kタイプなので、リビングルーム内にベッドスペースを確保することになります。そこでベッドは窓際に置いて、明るい光が差し込む中で目覚めることができるようにしています。リビングスペースはダークトーンに、ベッドスペースは明るめにすることで、メリハリを出しています。ちなみに枕カバーにもアクセントカラーであるビビッドなレッドを採用しています。
部屋に入った時の印象を決めるもの
今回、家具の置き場所にもこだわりを持って選んでいます。まず玄関から廊下を通ってリビングに足を踏み入れた時、その目線の先にベランダのサッシがあります。実はこの場所が、部屋の第一印象を決めると言われています。サッシにはオレンジ系のカーテンを、その目線上に置いてあるソファも明るめのブラウンとしています。つまり、部屋に足を踏み入れた瞬間は、明るい印象を受けることになるわけです。仕事から帰って明るい印象を受ければ、疲れも癒されるというわけです。そしてソファに座ると重厚感のある家具が目に入り、ゆったりとくつろぐことができます。
終わりに
今回はダークトーンの雰囲気を目指したインテリアとなりました。ポイントは全てをダークな色調にせずに、アクセントカラーをうまく取り入れてメリハリを出すということです。また生活動線を考慮した家具の配置を考えて、カラーを選ぶことも大切と言えます。
今回ご紹介したお部屋はこちら
http://www.style–plus.jp/bukken/ciel_blue_sakae/e/
名古屋市中区「シエルブルー栄」