今回はカップルでの生活を送るご依頼人からのインテリア案件です。ふたりで仲良く暮らせる部屋作りの参考になるポイントがいくつかあります。男性も女性も好む、ナチュラルテイストのインテリアに注目していただければと思います。
アースカラーで共通点を持つ
カップルでの生活で必要なのは、お互いの好みをインテリアに反映させるということです。けれども、それが実際にはなかなか難しいものです。今回はアースカラーを基調とすることで、お互いに過ごしやすい雰囲気を生み出しています。アースカラーは自然界に存在する色なので、誰でも安心感を得ることができる色です。茶色や緑を中心とした色合いですが、今回は茶色を中心にまとめています。
まずソファは薄い茶色、ベージュを選びました。部屋に広がりを感じる効果がありますし、ゆったりとくつろげる雰囲気を生み出すからです。商品はクラッシュクラッシュのヌガーというものですが、柔らかな印象が特徴です。テーブルは東谷のTAC-224、木の温もりを感じさせる家具です。テーブルの下には上品な模様がデザインされた、シュエットのマニカというラグマットを敷いています。
イームスの椅子でお洒落な雰囲気を
カップルでの生活では、少しおしゃれな雰囲気を醸し出すインテリアも必要です。
特にふたりの生活をスタートさせたばかりのような、若いカップルにはシンプルで上品な空間を確保することが大切です。そのためには少しばかり生活感を無くすことで、おしゃれ感を演出することができます。そこで今回、イームスのダイニングチェアを用意しました。
白の特徴的なデザインが特別感を生み出してくれます。まるでモデルルームのような上品な雰囲気を感じさせますが、落ち着いたベースカラーが居心地の良さを与えてくれます。プライベートチェアとして関家具コンフィのシェーズロングを置いたのも、くつろげるスペースを確保するためです。
カップルのためのインテリアでは、このように上品なおしゃれ感と居心地の良さのバランスをうまく取ることがポイントではないかと思います。あまりに無機質でも住みにくくなってしまいますが、ベースカラーを今回のようなアースカラーとすることで住みやすさを感じることができるようになります。
寝室もシンプルに上品に
寝室もリビングと同様に、シンプルかつ上品な雰囲気を目指すように考えました。用意した家具はベッドとスタンド照明のみです。収納は大きなウォークインクローゼットがあるので、他には用意していません。スタンド照明はインターフォルムのルルブランという商品です。カーテンはリビングと合わせて、カズマのLX50505を選ました。清潔感のあるレースカーテンが上品な雰囲気にうまくマッチすると思います。
カップルのためのインテリアのコツ
ふたり暮らしで大事なことは、お互いのプライベートをいかに確保するかということです。お互いの趣味趣向をあまりに主張するのも良くありませんが、我慢しすぎるのも避けるべきです。今回はアースカラーという点で共通して落ち着ける雰囲気を確保していますが、他にはあえて何も置いていません。生活を続ける中で自然と小物も増えていくでしょうし、お互いの好みというものも反映されてくると思います。
ただ、ベースとなる部分をしっかりと確保しているので、うまくお互いの価値観を生かした部屋にしていくことができるのではないかと思います。
おわりに
今回はこれから新たに生活をスタートさせようというカップルの方にも参考になるインテリアではないかと思います。お互いの個性やプライベートをうまく確保し生かすことができるような、シンプルでありながらも安心して生活できるスタイルを提案しているからです。
今回ご紹介したお部屋はこちら