今回ご依頼のあったお部屋は、コンクリート打ちっぱなしの壁とブロックガラスの窓が特徴的なデザイナーズマンションです。インテリアのご要望は、このコンクリート打ちっぱなしの壁を活かしたモデルルームのようなお部屋とのことです。
コンクリート打ちっぱなしの壁を活かしたインテリア
ご要望にあるように、コンクリート打ちっぱなしの壁を活用したインテリアとのことで、モダンな雰囲気に仕上げています。基本的に黒とグレー、そして白ベースによるモノトーンを基調にしてアクセントカラーを入れる形にしています。
アクセントカラーは、モノトーン調の単調感に立体感を生み出すエメラルドグリーンを選びました。家具のデザインは直線的なフォルムとスタイリッシュな雰囲気を持つものを選んでいます。
コンクリート打ちっぱなしの壁を引き立てる演出
まず家具の配置ですが、ソファをコンクリートの壁に向けることで、視界にその壁が入るようにしています。そしてそのコンクリート打ちっぱなしの壁には、テレビボードを置きました。テレビボードはHOMEDAYのLV85-165という商品です。
モデルルームのような雰囲気を、とのご依頼なので、このテレビボードの上には絵画を置いています。非日常感を演出するとともに、コンクリートの壁をアトリエに見立てています。
ソファの前に置いたテーブルのデザインにもこだわりがあります。直線的でシンプルなデザインにすることで、存在感を極力排除しています。テレビボードもテーブルも、カラーは白にすることで、壁のコンクリートの色を邪魔しません。
さらにテーブルの下には濃い目のブラウンのラグを敷くことで、さらにコンクリートの壁を引き立てるようにしました。ラグはモリヨシのテラスという商品です。
ソファの色はラグに合わせて
今回選んだソファについて説明します。まず色ですが、ラグの濃いブラウンに合わせています。モノトーン調をベースとしたインテリアなので、ほかに色数を増やしたくないというのが理由です。また落ち着いた色合いなので、ゆっくりとくつろげる効果もあります。
選んだ商品はリラックスフォームのディーノです。布張りのファブリックがカジュアルな雰囲気も生み出す商品となります。
そしてこのソファの上に、エメラルドグリーンのクッションを置いています。単調になりがちなモノトーン調のインテリアに、立体感を生み出す効果がある色です。
モデルルームのようなダイニングの演出
次にダイニングテーブルについて説明します。選んだのはあずま工芸のクオーレという商品です。脚の形が特徴的な商品で、あまり見ないデザインを選ぶことでモデルルームの雰囲気を演出しました。
チェアも脚が細くおしゃれなデザインの、サンコウのエールというものを選びました。テーブルはガラス面のホワイト色、チェアはグレーとモノトーン調にしておしゃれ感を出しています。
濃いブラウンを基調にした家具のリビングスペースに対して、シンプルなモノトーン調にまとめたダイニングスペースにすることでゾーニングの効果も生み出しています。
リビングダイニングは12畳ほどの広さがありますが、やはりソファとダイニングセットを置くと手狭に感じます。そこでこの2つの居住スペースを明確に分けるために、ゾーニングを意識したカラー選びをしているというわけです。
モデルルームも同様に、一体化した生活感を排除するためにリビングとダイニングは明確に分けています。そこでこの限られた空間を区切るため、ゾーニングのテクニックを利用しました。
まとめ
今回はコンクリート打ちっぱなしの壁を活かすようなインテリアということで、テレビボードとテーブル選びに工夫をしてみました。そしてモデルルームのような雰囲気を演出するためのダイニングセット選びとゾーニングを行なっています。これらはアクセントクロスの壁や狭い空間を活用する時にも役立つテクニックなので、参考にしていただければと思います。
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