今回インテリアのご依頼をいただいたお部屋のご要望は、高級感を感じるものとなります。お部屋は広めのワンルームで、明るい雰囲気を感じます。そこでその明るさを生かした高級感を演出したものといたしました。
ベースカラーはブラウンに
高級感と言えばダーク系の色彩がメジャーですが、明るい上品な雰囲気でも演出することができます。またワンルームのお部屋の場合、黒っぽい高級感を演出すると部屋が狭く感じます。そこで今回はブラウンをベースにして、ナチュラルな雰囲気になるようにしました。
まずカーテンはサンゲツのAC6263のブラウンを選びました。モール糸を使った上質な生地とシックな色合いが、上質感を感じさせます。ベッドもブラウンのフレームとなる関家具のシティⅡを選んでいます。タモ材を使ったシンプルで上品なデザインが決め手となっています。ちなみに床板はスノコとウッドスプリングの二種類から選ぶことができます。どちらも今回のナチュラルな高級感というイメージに合うものだと思います。
他にサイドテーブルとシェルフにもブラウンを選んでいます。サイドテーブルはMKマエダのTMO-030、シェルフは東谷のNWS-603です。ここまでブラウンで統一してきたので、室内の雰囲気にメリハリを出すためにソファはホワイトを、ベッドと同じ関家具のズームという製品を選びました。ラグもソファに合わせて白をベースとしたスミノエのツイスティにしています。テレビボードはこの白とブラウンの調和が取れるようなライトブラウンに、選んだ製品はFISのカーシーとなっています。
ここで白を選んだ理由を説明します。高級感を演出するために必要なのは、ある程度の広い空間です。上質な住空間を作るためにもゆとりのある広さが必要ですが、ワンルームというスペースで広さを感じるために白を選んだというわけです。
アクセントカラーはグリーンに
インテリアでの色使いで大切なのは、ベースカラーとアクセントカラーの選び方です。今回のアクセントカラー選びで注目したのは、キッチンのシンクに使われていた明るいグリーンです。緑はナチュラルな雰囲気に合いますし、高級感も演出できます。今回はソファに置いたクッションを、キッチンの明るいグリーンに合わせてみました。ベッドランナーもベッドフレームのブラウンに近い色調のグリーンにして、統一感を保てるようにしています。
目指したのはパリのアパルトマン
インテリア作りでは誰でも苦労するものです。今回のような高級感をテーマにした場合、家具には注力するけれども空間作りがうまくいかずに、求める雰囲気が出ないというケースも少なくありません。そこで他のインテリアを参考にするのも良いかもしれません。
例えば今回のように、ワンルームでナチュラルかつ上質な高級感を演出する場合はどうでしょう。これはヨーロピアンスタイルが近いですし、フランスのアパルトマンが参考になります。狭い部屋が多く、それでもエレガントな雰囲気を出しています。今回のインテリアは寝室となるスペースをベッドの後ろにして、普段は視界には入らないようにしています。そしてソファに座って視界に入る家具に注目して欲しいと思います。
まず存在感を感じないサイドテーブル、淡い色合いのテレビボード、そしてお気に入りのアイテムを飾れるシェルフなどがテーマとなるナチュラルな高級感を生み出しています。このようなアイテムの使い方は、アパルトマンインテリアから学ぶことができます。絵画やサンスペリアといった観葉植物も、ちょっとした雰囲気作りに貢献しています。
終わりに
いかがでしょうか。高級感は決して、重厚な色合いで演出するものとは限りません。このようにナチュラルな色合いでも、上質な雰囲気で高級感を演出することができるというわけです。
今回ご紹介したお部屋はこちら
//www.style–plus.jp/bukken/tourney_meieki/d/
名古屋市西区「TOURNEY名駅」