今回は都心の丸の内に住むサラリーマンの方のご依頼で手がけた案件になります。都心生活を満喫できるようなイメージで仕上げてみました。
広いリビングを生かしたインテリアのコツ
今回のお部屋はベランダに対して横に長い、いわゆるワイドスパンと呼ばれるタイプのリビングになります。採光面積が大きいので、室内が明るくなるのがポイントです。ただし、家具を置く壁面が少ないので、その配置に悩むタイプでもあります。ベランダにはあまり出ることがないとのことなので、窓際にもソファを置いてゆったりとした配置にしました。
キッチンが壁面に向けて配されているので、ダイニングスペースはキッチンスペースにコンパクトにまとめました。ダイニングテーブルはコンパクトなカウンターテーブル、チェリーのCT-35という商品を選びました。これは天板に天然木を使い、足はスチールという変わった組合せですが、都会的でモダンな雰囲気を感じさせてくれます。このテーブルに合わせてカウンターチェアはサンコウのバーチェアを置いています。
ダイニングスペースをコンパクトにしたことで、リビングスペースを十分に確保することができました。モダンな雰囲気を出すために、色は黒でまとめてみました。ソファは総合家具のディーゼルを、ローテーブルはチェリーのLT-50としています。さらにラグマットはモリヨシの白のショアを置いています。テレビボードはチェリーのLV-85-165を選びましたが、ローテーブルと同系色に合わせることで統一感を出しています。
モダンなインテリアで大切なアクセントカラー
広い空間をシンプルにまとめることで、モダンな雰囲気を醸し出すことができますが、このままでは物足りなさも感じます。そこでソファに明るめのカラーのクッションを置いて、アクセントカラーの役割を持たせています。このような色を配することで、部屋に立体感を生み出すことができるようになります。
カーテンは丹羽華産業のc2850というレースカーテンを選びました。明るい陽射しをそのまま室内に届けることができるというわけです。部屋の雰囲気に合わせて、スタンド照明やシーリング照明も選んでいます。シーリング照明はインターフォルムのLT-1989によって、明かりに立体感を出せるようにしています。
寝室のインテリアのポイント
寝室はリビングとの間に引戸があるので、解放感も感じられる間取りになっています。そこで広々としたリビングの雰囲気をそのままに、シンプルなインテリアを心がけました。広めのクローゼットも備わっているので、ベッドのみを置くというスタイルにしています。選んだベッドはサンコウのロアというシンプルなデザインのものを選びました。色はモノトーンスタイルのリビングに対して落ち着いた雰囲気のブラウンにしています。
都心生活であるからこそ、ゆとりを感じられるようなスペースの確保を優先しています。そのためにベッドから目覚めて広いリビングを抜けて、ダイニングで食事をするという動線に特に注意しました。住空間は様々な要因で色んな雰囲気を感じるようになるものです。今回のベッドとソファ、カウンターテーブルの配置にはご依頼人の方にも満足感を得ていただけるかと思います。
終わりに
部屋には密度というものがありますが、今回は都心生活という密度の濃い毎日の中でゆとりを感じてもらえるようなインテリアを目指しました。ダイニングとリビング、寝室と動線を考えた時に、ストレスを感じることのないような配置にしています。また、大きな採光が取れるリビングを生かせるソファの配置も、このような雰囲気を求める方には参考になるのではないかと思います。
今回ご紹介したお部屋はこちら
//www.style–plus.jp/bukken/marunouchi_2chome_mansion/a/
名古屋市中区「スリーアイランドタワー丸の内」