今回ご紹介するインテリアは、メゾネットタイプとなるデザイナーズ物件の雰囲気を生かしたものを、とのご要望によるものです。お客様は女性の方なので、スタイリッシュでありながらもホテルのようなラグジュアリー感も生み出せるように工夫しました。
非日常の中に贅沢な空間を
スタイリッシュでモダンなデザインと言えば、生活感が無いクールなイメージがあります。今回のお部屋も基本的にはホワイトとグレーを基調としています。狭い部屋であれば壁にストライプのアクセントカラーを入れてワンポイントとするところですが、今回は広いリビングなので壁には特に手を加えていません。その代わりに、バルコニーに出るサッシにつながる壁がカーブのついたR壁となっているので、ここにドレープ型のカーテンを取り付けてエレガントさを演出してみました。
製品はスミノエのU4229です。色は壁に合わせているので、部屋の一体感を損なわないようにしています。依頼主が女性ということもあるので、家具の選別にはこのエレガントというフレーズをキーワードにしています。
リビングにホテルのような雰囲気を
非日常な空間を楽しむホテルにも、スタイリッシュなデザインのものがあります。今回、リビングのくつろぎの空間にホテルのようなモダンな雰囲気を出したいと考えました。まずソファはホテルでも定番の革製で、丸みのあるものにしています。選んだのはプラネットという製品の一人用ですが、実はこれは合成皮革なのでリーズナブルに購入できます。これを二脚置いて、丸型のローテーブルを置いています。テーブルはFITのモンローですが、ソファと揃えてパイプ足としています。
ホテルにはよく壁に絵が飾ってあると思いますが、モダンインテリアでは壁に非日常な風景を演出するのも定番です。今回は絵ではなく、大きな鏡を立てかけています。ここに移り込むシンプルな部屋の風景が、非日常感を演出します。ソファに座り、正面の目線から少しずらした位置に写る室内の様子は左右逆になることもあって、いつもと異なる印象を受けることになります。
さらにモダンインテリアでは、大きめな柄となる幾何学模様のラグを敷くというのも定番です。このお部屋では女性らしさを反映させたかったので、曲線模様のラグを敷いています。色はやはり白とグレーを使ったものを選んでいます。白い壁や床と黒のソファとの調和が取れるようにしています。
ダイニングもシンプルに、かつお洒落感も
こちらのリビングは、吹き抜けとなるリビングスペースと2階に寝室があるダイニングスペースがうまくゾーニングされています。そこでダイニングはリビングスペースとは異なる雰囲気を出したいと思いました。そこで丸みのあるソファとは対照的に、シンプルで直線的なダイニングテーブルを選んでいます。あずま工芸のTOT-5121という製品ですが、180cmものワイドな長さとなっています。そこに同じくあずま工芸のダイニングチェアであるTDC-9765を色違いで配しています。
テーブルのセンターには赤のテーブルランナーを置いてアクセントカラーとしています。白いダイニングチェアにも、赤のリボンを結んでお洒落な雰囲気を出してみました。
女性の部屋らしさを演出する小物家具たち
今回はスタイリッシュさを徹底せずに、本来のシンプルモダンが醸し出す無機質感や生活感の無さをそれほど出さないようにしています。そして他の小物でも、少しだけ生活感を感じたり暖かみが伝わるになっています。
例えばリビングスペースには明るい色の木目調のフラップキャビネットを置いています。好きな雑誌をここに飾ったりして、見て楽しめるようにしました。さらにこのリビングスペースと2階のベッドルームには、エルックスのイオスという変わった形のスタンド照明を置いています。これはガチョウの羽をセードに使うことで、あたたかい質感を感じさせるフロアスタンドです。
終わりに
今回のデザイナーズ物件のインテリアはいかがでしたか。女性がお住まいになるということで、少し変わったアプローチを取っていますが、こんな演出もできるのだなと思っていただければ幸いです。
今回ご紹介したお部屋はこちら
//www.style–plus.jp/bukken/bauwerk/j/
名古屋市西区「BAUWERK」