今回ご紹介するのは、ベランダからの開けた眺望のおかげで非常に明るい室内のワンルームのインテリアです。広さは一般的なワンルームなので、ソファベッドを置くことを前提としたご依頼となっています。
ポイントは明るいカーテンの色
今回、ご依頼主様に非常に気に入っていただけたカーテンの色を主体にインテリアを考えました。カズマというカーテンの直営店で購入したものですが、専門店だけあって実に多様な商品が揃っています。その中で、爽やかさを感じさせる若菜色の少し濃いめをチョイスしました。黄色味が強い緑が清々しさを感じさせます。そこで、ご依頼主様がご希望のソファベッドも緑色の系統で選んでみました。
ソファベッドは室内を有効活用できる利便性がありますが、その形状によっては寝にくいこともあります。その点を危惧されていたので、ベッドの性能を重視したものを選びました。色はカーテンよりも少し濃い色味とすることで、落ち着ける雰囲気にしています。
緑色の持つ心理効果について
今回はカーテンとソファベッドという、室内でも大きな面積を占める部分に緑を使っています。黄色味が強く明るい印象ではありますが、緑の安心感を与える効果は損ねていません。けれどもリラックス効果が得られる反面、刺激が少ない色でもあります。仕事などをしたい時には、集中しにくいかもしれません。そこで、まずベッドカバーには白を選んでいます。
緑の補色は赤ですが(クリスマスカラ―として有名ですね)、白との組合せも元気な印象を与えてくれます。かつ緑の持つリラックス効果を損なうことがないので、今回の部屋作りにはベストではないかと思います。
テーブルとテレビボードのチョイスについて
テーブル選びに関しても、緑との調和をどのようにするのか考えました。基本的には明るくてリラックスできる雰囲気をご希望されていますが、ワンルームの場合はマルチスペースとなります。食事をしたり本を読んだりと、活動する空間にもなります。そこで、ゾーニングを考える必要が出てきます。
ゾーニングとは、部屋をいくつかの空間に分けて休む場所や食事をする場所などに分けることを意味します。今回、ソファベッドの空間と反対側の壁の空間とを分けることを意識しました。こちらにはダークブラウンのテレビボードを置いています。製品は東谷のMOC-02を選びました。東谷はアジアンテイストの家具を求める人に人気の会社ですが、今回はオーソドックスなデザインを選んで部屋の雰囲気を壊さないように配慮しています。
そしてローテーブルはそれよりも明るいブラウンとすることで、ソファベッドのある空間との調和を保てるようにしました。製品は同じく東谷のCPN-107です。実は緑も茶色も自然界に存在する色なので、この組み合わせはインテリアでは鉄板とも言える安心感があります。あとは濃さを変えることで、住み心地の良さを変えることができます。
家具の配置について
今回、玄関を入ってキッチンのある廊下を通り、ドアを開けると左手にソファベッドを置くという配置にしています。右手にクローゼットがあるために、その正面にスペースを空けるという意味もありますが、最初に部屋に入った時の印象も考慮しています。
ドアは右に開くタイプなので、必然的に左側が最初に視界に入ります。その色が部屋の印象を決めるということもあって、今回のテーマカラーである緑が目に入るようにと考えたわけです。このように、部屋に入って最初に何が目に留まるのか、それを意識して家具を配置するのも良いのではないでしょうか。
終わりに
今回は色を最初に決めたことから、インテリアを選ぶ形となりました。ある意味で選択肢が決まっていくという点ではやりやすいかもしれません。部屋の広さとそこでの生活を考慮するという点で参考になればと思います。
今回ご紹介したお部屋はこちら
//www.style–plus.jp/bukken/pressance_sakae_riverstyle2/f/
名古屋市中区「プレサンスSAKAEリバースタイル」