今回のご依頼人は外資系の大手企業にお勤めの外国人の方です。お二人で住まわれている2LDK、100㎡近くの賃貸マンションのリビングを担当いたしました。シンプルかつ高級感を感じるお部屋をご希望とのことで、その仕上がりをご覧いただければと思います。
モノトーンのインテリアのポイント
今回のリビングは、生活感を感じないモダンな雰囲気を目指しています。そこで白と黒を基調としたインテリアとなるわけですが、どのように高級感を持たせるかがポイントです。
モノトーンの場合、白と黒の比率によって印象は大きく変わります。黒の比率を高めることで重厚感を感じる雰囲気に、逆に白を増やすと上品な高級感を感じる雰囲気になります。ただし白い家具は膨張して見えるために、狭い部屋で使用する場合は注意が必要です。家具が主張しすぎるので、部屋が狭く感じてしまいます。
今回のリビングは十分な広さがあるので、ソファとテレビボードは白を基調としたものに揃えました。ソファはFISのELENA、テレビボードはMKのMIN-150です。ソファはシックハウス対応のもので、レーヨンとポリエステル素材のシンプルなデザインとなっています。色はヴァニラホワイトですが、ここにアクセントカラーとなるパープルのクッションを置いてメリハリ感を出しています。
モノトーンは単調な雰囲気になりやすいので、ビビッドなカラーをひとつ入れるのがポイントです。今回のお部屋は、キッチン周りが鮮やかなオレンジの壁となっています。このオレンジに近いビビッドカラーということでパープルを選びました。さらにインパクトのあるワインレッド色の椅子を置くことで、部屋全体を引き締める効果を生み出すようにしています。
白をさらに際立たせる工夫
モノトーンはシンプルで生活感を感じさせない雰囲気を生み出しますが、下手をするとインパクトの無い部屋にもなってしまいます。そこで今回は、この白を際立たせるために、大きめのラグマットを用意しました。
リビングは相当に広いので、これくらい大きなものを敷いても違和感はありません。そしてこのラグマットを置くことで、その両端にあるソファとテレビボードの存在感が引き立つようになります。また、膨張色の白だけでは何となく落ち着かない空間になりますが、ダークカラーのラグマットを敷くことで落ち着いた感じになります。さらにこのラグマットを置くことで、ダイニングスペースとリビングスペースとのゾーニングの役割もきっちりと果たしてもらっています。
モダンインテリア定番のテーブルとは?
モノトーンのモダンインテリアに欠かせないテーブルと言えば、ガラスの円形テーブルです。今回はリビングのローテーブルにHOMEDAYのLT-78を、ダイニングテーブルは楽天で仕入れたラックスファーをチョイスしています。
ダイニングテーブルですが、キッチンからリビングへの動線を考慮して、少し小さめのものを選んでいます。お二人でお住まいとのことで、食事には十分の広さは確保しています。そしてメインの生活空間であるリビングスペースを広く確保するために、キッチンとの境目に配する形にしています。
高級感を演出するためのポイントに、空間の使い方があります。何も置かないという空間をある程度確保することで、高級感を演出することができます。厳選した家具を在るべき位置に配して、他には何も置かないという潔さがポイントというわけです。そこでこれだけ広い空間でありながらも、今回はダイニングスペースをあえて限定させることにしました。
その他のインテリアのご紹介
ダイニングチェアは、言わずと知れたイームズを選びました。ダイニングスペースは控えめですが、アイテムにはこだわるという主張をしています。他に、スタンド照明にはディクラッセのVieri novaを選んでいます。ヴィンテージ調のデザインが特徴ですが、高さを調節できるのでソファで読書をする時にも便利です。
終わりに
いかがでしょうか。今回のお部屋はかなり広いところでしたが、同じような雰囲気を求める方のお役にも立つのではないかと思います。色使いひとつで、空間の雰囲気は大きくかわるというわけです。
今回ご紹介したお部屋はこちら
//www.style–plus.jp/bukken/transet_kakuouzan/h/
名古屋市千種区「トランセット覚王山」